2012年も残りわずか。世界は悲劇とくだらなさの間で大きく揺れ動いた1年だったが、<AP>の報道によれば、今年ウェブ上では英皇太子妃、最新のiPad、そしてスカイダイビングの世界記録などが注目されたようだ。<Google>と<Yahoo!>の検索ワードランキング、<Twitter>のリツイートランキング、<Facebook>動向から今年起こったことを振りかえってみよう。
先日<Google>は今年最も多く検索されたワードを発表したが、今年は1位が「ホイットニー・ヒューストン」となった。ホイットニーは今年2月にグラミー賞の授賞式への出演前にホテルの浴室で突然亡くなっている。また2位は韓国のラッパーPSYによる「江南スタイル」のPV。現在約100万ビューを誇っており、彼の繰り出すダンスがそれほど世間から注目されていることを物語っている。3位は、米大統領選挙中にアメリカ東海岸を襲い、停電や洪水を生み出した「ハリケーン・サンディ」、4位はアップル社の「iPad3」と人気ゲームソフト「Diablo3」が並んだ。
なお、10位までは、盗撮写真と妊娠が話題になった「ケイト・ミドルトン」皇太子妃、「2012年ロンドンオリンピック」、いじめにあい10月に自殺したカナダのティーン「アマンダ・トッド」、心臓発作のため54歳の若さで亡くなった映画『グリーンマイル』で知られる俳優「マイケル・クラーク・ダンカン」、12回目を迎えた男女の共同生活を追うリアリティ番組『ビッグ・ブラザー・ブラジル』の略称「BBB12」となっている。また、約40キロ上空の成層圏から自由落下し、人間単体で初めて音速を超えたスカイダイバー、フェリックス・バウムガルトナー氏、NBAのニューヨーク・ニックスで大活躍をしたジェレミー・リン、死去したと一時的に話題になったモーガン・フリーマンなども注目のワードとしてランクインした。一方<Yahoo!>は、ウガンダの反政府勢力指導者ジョゼフ・コニーを扱ったショートフィルム『Kony 2012』や、エイが背景に写り込んでいる休暇中の写真「Stingray Photobomb」ロムニー候補の女性を失言「binders full of women」(女性を集めたバインダー:スタッフが女性の採用候補者を沢山集めてきたという意味だが、女性差別発言として問題になった)などが最も数多く検索されたワードだと発表している。そして<Twitter>は今年最もリツイートされたツイートとして、バラク・オバマ米大統領が再選後に発表した「Four more years」(あと4年)、そしてジャスティン・ビーバーが6歳で亡くなった女の子のファンに向けた、「RIP Avalanna. I love you」(アヴァランナちゃん安らかに。愛しています)を挙げている。
また、今年は「lol」などに代表される「インターネット・ミーム」が広まったと年ともされており、<Facebook>は、今年最も使用されたミームを「TBH(To Be Honest)」(正直言うと)、「YOLO(You Only Live Once)」(人生は1回しかない)、「SMH(Shake My Head)」(失望する)であると発表。また大統領選で話題となった「Big Bird」(幼児教育番組「セサミストリート」の人気キャラクター「ビッグバード」を巡り、オバマ&ロムニー候補者が舌戦を展開した
)もよく使われたワードとした。
■関連映像
■関連リンク
ホイットニー・ヒューストン訃報、急遽グラミーでトリビュートステージ敢行
オバマ一家が参加したXマス・コンサートにPSY登場! 過去の反米発言を謝罪
Googleが今年を振り返る映像「Zeitgeist(時代思潮)」を公開!
■関連フォトギャラリー
Permalink
| Email this | Comments