やジョン・レジェンド、ラッセル・シモンズ、ダニー・グローバー、そして映画監督のユージーン・ジャレキが12月19日、マリファナに関する法律の施行を展開するオバマ大統領をたたえる共同声明を発表した。
オバマ大統領は、コロラド州とワシントン州で大人が嗜好品としてマリファナを使用することについて、合法化された州のマリファナ使用者を追及するのはオバマ政権にとっての最重要課題"ではない"と表明。この2州はすでに住民投票で可決され、合法化されている(注:とはいえ、州によって所持してよい量や年齢の制限はある)。ブラッドや、彼が製作を務め、麻薬撲滅政策の改革を呼びかけるドキュメンタリー『ザ・ハウス・アイ・リヴ・イン/The House I Live In』のジャレキ監督らは声明の中で、嗜好が目的の"非暴力的な薬物"(マリファナ)の使用者はしばしば、凶悪犯罪者よりも厳しい判決を言い渡されていると説明。「これはすべての一般的、かつ経済的認識を無視するものだ。大統領の発言は薬物政策に対してより健全かつ賢明な姿勢を反映しており、これまでことごとく失敗に終わって来た麻薬撲滅キャンペーン(war on drugs)から新たな一歩を踏み出すものなんだ」
さらにジャレキ監督は、大統領がコロラド州とワシントン州の住民投票の結果を尊重したことを評価。「我々は麻薬撲滅キャンペーンに対し、"犯罪に厳しく対処する"というイデオロギー(信条)から"犯罪に賢く対処する"という理論的な枠組みにシフトしていくべきだ」としている。ちなみにカリフォルニア州法では、医療用マリファナが合法化されている。
とはいうものの、12月6日付の『New York Times』紙では、オバマ政権が少なくともマリファナを合法化する州に対し、何らかの法的措置を取ることも考えていると報じている。ただ、連邦政府が個々のマリファナ使用者を逐一追求するケースはほとんどないようだ。問題は、オバマ政権が住民投票で認められたマリファナの販売システム制定を阻もうとしているのか、それとも個人の使用者が、利益の多くが殺人につながる麻薬密売組織やギャングに流れる闇取引でマリファナを手に入れるのを余儀なくさせられるのかだ。
また、ヒップホップ界を代表するアフリカ系アメリカ人の実業家ラッセル・シモンズは、すべてのアメリカ人にとって麻薬撲滅対策は失敗であるだけでなく、圧倒的にアフリカ系とラテン系の人々や貧困層を標的にしていると指摘。大統領には引き続き彼らの最優先事項に着目していくことを求めている。
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