先週水曜日にグラミー賞のノミネートが発表されたが、EDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)のファンは「Best Dance Recording」に聴いたことのない無名のアーティスト、アル・ワルサーが紛れ込んでいることに頭を抱えているようだ。
アル・ワルサーの「I Can't Live Without You」の他にノミネートされた作品は、アヴィーチの「Levels」、カルヴィン・ハリス&ニーヨの「Let's Go」、スウェディッシュ・ハウス・マフィアの「Don't You Worry Child」、スクリレックス&シラーの「Bangarang」となっている。アル・ワルサー以外はEDMのトップDJ/プロデューサーとして有名だが、アル・ワルサーはEDMのファンの間ですら知られていない存在だ。
<House.net>は、アル・ワルサーが「グラミー賞ノミネートされた投票会員」と自称しており、また<Facebook>の本人のファンページ上で繰り返しこのことがアピールされていたと報じているが、現在このページは削除されていること、また全米レコード芸術科学アカデミーに彼の名前は載っていないことも報じている。ワルサーはツイッター上で自らが投票会員であることをつぶやいており、また、ワルサーの代理人は、<House.net>に対し、「そちらのアル・ワルサーに対する記事及び中傷を読みました。これらの記事が削除されない場合は、残念ながら弁護士へ伝えなければなりません。アル・ワルサーが他のアーティスト同様LA地区の投票会員であることは事実です」とコメントを発表している。
なお、EDMを扱うニュースサイト上では、グラミー賞側はこの騒動に困惑しており、今回のノミネートに不正があった可能性も示唆していると報じられている。事実については追って報告したい。
アル・ワルサー「I Can't Live Without You」のPVはこちらから
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