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ウォン・カーウァイ監督が中国武術の真髄を渾身の力で描く『グランド・マスター』に主演したトニー・レオンが、過酷なカーウァイ監督のドS演出に「もう無理!」と初めて音を上げたことをブチまけるとともに、冒頭の雨の激闘は本来『オールド・ボーイ』(03)の廊下シーンのように、すげー人数と長時間カンフーする一大バトルだったことを明かした。

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中国各地に実在した武術の宗師=グランド・マスターたちの壮絶な運命と激闘を描く本作で、レオンが演じたキャラクターは伝説の"グランド・マスター"葉問(イップ・マン)! あのブルース・リー唯一の師として高名な人物だけに、その彼が繰り出す武術、カンフーについてカーウァイ監督は一切の妥協を許さなかった。
「たとえば冒頭の雨のシーンの話ですが、夜の7時に始まって翌朝7時までの徹夜の撮影が、50日間も続きました。雨のせいで寒く、濡れているから足元は滑る。その中で、僕は一人で何十人もの敵と戦わなければいけなかったわけです(笑)」と苦労を語るレオン。過去幾度も一緒に仕事をした仲だが、今回初めて「もう無理!」と音を上げたとか!
「季節は10月。さすがに今回初めて、カーウァイ監督に『もう無理』と音を上げましたが、するとカーウァイ監督は『ああ、分かっている、分かっている』と(笑)。仕方がなく薬を飲みながらやり過ごしていましたが、そのシーンの後、気管支炎になって入院してしまいました(笑)」って、全然笑えないすわ。

しかも、それだけの苦労を経て完成したシーンは、「とても短くなっていました」とレオンは続けた。「あのシーンの撮影のために、一晩だけで少なくとも100テイクは撮っていましたよ。あの通りはとても長く、実際には通りの一番端から反対側の端まで、迫り来る敵とバトルしながら移動するという映像をすべて撮っています」って、それって、『オールド・ボーイ』(03)でチェ・ミンシクが廊下で大暴れしたシーンみたいじゃないの! 観てえな!

「でも、撮った素材をほぼ使わず、編集で落ちることは撮影中も分かっていました。完成形を観た時に正直ショックでしたが、言っても仕方がないこと。カーウァイ監督の映画なのでね(笑)」と、ある種、達観の境地で仕事を終えた様子のレオン。ただ、大苦労して完成した作品には大満足! 感謝さえしていると言っていましたので、誤解のないように。

映画『グランド・マスター』は、2013年5月31日(金)より、TOHOシネマズ日劇ほかにて全国ロードショー

【参照リンク】
・『グランド・マスター』公式サイト
http://grandmaster.gaga.ne.jp/ 

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