使えない5000万円投手もいれば、お買い得感に溢れる1500万円選手も...。今年も、シーズン途中に外国人選手が出稼ぎに現れた。
当然ながら、チームの弱点を補強するわけだが、合格点を与えられる選手はまだいないといえる。まずは、下表をご覧頂こう。
ラルー(ヤクルト ) 5000万円 4試合0勝1敗 6.63 29歳
コーコラン(DeNA) 4000万円 1試合0勝1敗 12.00 35歳
ボイヤー(阪神) 4000万円 3試合0勝0敗 0.00 31歳
キラ(広島) 3500万円 1試合 .333 1本1点 29歳
マドリガル(中日) 2850万円 2試合0勝0敗 0.00 29歳
カーター(西武) 1500万円 5試合 .154 0本1点 30歳
レイ(楽天) 1500万円 登板なし 38歳
ブラゼル(ロッテ) 1500万円 1試合 .400 0本1点 33歳
(成績、年齢は7月9日現在。年俸は推定)
入団から間もないキラ(広島)、カーター(西武)、ブラゼル(ロッテ)を評価するのはまだ早いが、ラルー(ヤクルト)は6月に入団すると、ローテーションに組み込まれ、4試合に先発。しかし、初登板で1試合3ボークのセ・リーグタイ記録を作るなど日本野球に適応できない面を見せ、その後もKOされる試合が続き、6月26日に登録を抹消された。
コーコラン(DeNA)は7月5日の巨人戦(東京ドーム)で初先発したものの、3回4失点で早々とKOされた。長時間の試合になったため、中畑監督に「コーコランは投げたのか?」と言われるほど印象に残らない投球だった。
楽天は、コーコラン以上に高齢のレイを獲得。入団会見で「数多くの役割を経験してきたので、どこでもできる自信はある」と期待を持たせ、まずは6月27日のイースタンリーグの西武戦(西武第二球場)で先発。
しかし、1回、先頭打者に二塁打を打たれると、けん制悪送球や盗塁も絡み、いきなり3失点。2回にはボークを取られるなど、日本野球に対応できるのか不安を抱かせた。それでも、レイは「1カ月ぶりの投球だったわりには良かった。初回は直球が高くなってしまい、慌ててしまったね。スライダー、チェンジアップ、シンカーも良かった」と余裕を見せた。今季好調な楽天だけに、本当に出番が来るのかは疑問だ。
阪神のボイヤーは投手ながら、ランディ・バースの背番号44を受け継いだ。野手なら、間違いなく『バースの再来』と煽られるが、投手のため余計なプレッシャーからは逃れた。3試合ながらも、ここまで中継ぎで無失点。シーズン途中入団にしては、安定した投球を見せている。
その阪神を昨年オフに解雇されたブラゼルが、ロッテに途中入団。昨年の年俸1億5千600万円から、6月入団とはいえ1500万円と格安になった。日本球界で実績があり、『飛ばない統一球』に苦戦したブラゼル。ロッテでの初戦でいきなりタイムリーを放つなど、ボールが変わった今年は期待できそうだ。
カーターは、昨年オフに西武を解雇され、日本の独立リーグでチャンスをうかがっていた。そこに、古巣の西武から声がかかった珍しいケース。再獲得のため、年俸は昨年の8000万円から1500万円に。減俸する新しい手法と考えるのは、穿った見方か。
ブラゼルやカーターのように、結局、日本での実績がある選手がいちばん計算できるため、各球団は"お古"を獲得する。しかし、ファンとしてはコーコランやラルーのように、日本球界初お目見えの選手が入団したほうが、計算できないため、楽しみが倍増するのだ。「もしかしたら化けるかもしれない!」という期待もあれば、「なんで35歳の3A選手を獲るんだよ!」というネタにもなる。
プロ野球はエンターテイメント。その観点から行けば、コーコランを4000万円もの大金を叩いて獲得したDeNAは、立派なエンターテイナーだ(ロッテのブラゼルは1500万円なのに...)。
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