なんでもランキングサイト<Ranker>が、"ベスト・ロック・ビデオ"のランキングを独断で発表。ミュージック・ビデオが斬新な映像作品の実験場となりはじめた90年代前半までの作品が中心だが、どれも見応え十分。ということで、上位から若い世代も観ておくべきな重要作品をピックアップして紹介しよう。
・サウンドガーデン「Black Hole Sun」
ニルヴァーナやパールジャムと並ぶ"グランジ御三家"の一角。バンド最大のヒットとなった同曲のMVは、アメリカ郊外の暗部をコミカルかつグロテスクに描いた白昼夢のようなトラウマ級のヤバさだ。
・ビースティ・ボーイズ「Sabotage」
鬼才スパイク・ジョーンズ監督によるMVは、70年代刑事ドラマのパロディ。非常にバカバカしいが、いま観てもまったく古臭くないセンス。
・ジョニー・キャッシュ「Hurt」
カントリー界の巨人による、意外すぎるナイン・インチ・ネイルズのカバー。<Rolling Stone>誌で"史上最高のミュージックビデオ"に選ばれた、"PV"と呼ぶにはあまりに重厚な"作品"である。
・ダイアー・ストレイツ「Money for Nothing」
MTVヨーロッパで最初に放映されたMVがこちら。今では笑ってしまうほどショボいが当時としては衝撃的だったCGが特徴。
・ブラインド・メロン「No Rain」
いまだにその音楽性が高く評価される希有な存在だが、フロントマンのシャノン・フーンがオーバードーズにより死亡し、バンドの活動は短命に終わった。2006年に新ボーカリストを迎えて再始動したが現在の動向は不明。
・ガンズ&ローゼス「Sweet Chile O' Mine」
ガンズの代表曲のひとつ。この頃のミュージックビデオはこんな感じのものが多かった。ナルシズム全開で逆に清清しい。
・OK GO「Here It Goes Again」
ランキング中で最新のMVがこちら。シンプルな低予算ビデオだが、何度観ても飽きないアイディア勝ち作品。00年代以降のMVの理想形のひとつ。
・ニルヴァーナ「Smells Like Teen Spirit」
言わずもがな、90年代の全てを決定づけ、かつ世界を変えた曲。
・ピーター・ガブリエル「Sledge Hammer」
元ジェネシスのフロントマンによるアーティなMV。ストップモーションの多様やシュールなシチュエーションなど、当時のミュージックビデオが映像実験の格好の場だったことがよくわかる作品。
・ウィーザー「Buudy Holly」
アメリカの長寿人気コメディ・ホームドラマの登場人物やセットとコラボした、スパイク・ジョーンズ監督によるコミカルな作品。90年代半ばに彼らが現れたときの衝撃は相当なものだったが、実は1st~2ndは日本でのカルト的なヒットであり、アメリカでの本格的なブレイクは3rdアルバムからだったりする。
・トム・ペティ「Don't Come Around Here No More」
アメリカを代表するロッカー、トム・ペティによるナンバー。まんま"アリス"な世界観とジェフ・リンによるシュールで未来的サウンドの組み合わせが不思議。日本での知名度は高くないが、ミュージシャン年収ランキングではトップ20に入るほどの大御所。
・エアロスミス&ランDMC「Walk This Way」
映像におけるロックとヒップホップの歴史的邂逅。隣の部屋同士のいざこざから最後はステージ上で共演という粋な演出は、この先50年は余裕で観られる。
・パール・ジャム「Jeremy」
相当な90年代びいきが選んだと思われるこのランキング、極めつけはこの曲。学校ではイジメられ家にも居場所のない少年ジェレミーが、最後に自分以外の全員を殺してしまう(?)というショッキングな内容は当時物議をかもした。しかし、この映像の根底に流れるテーマは永遠に不変であり、パール・ジャムの信念でもある。
【参照リンク】
・Best Rock Music Videos
http://www.ranker.com/list/best-rock-music-videos/music-videos
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