「ガイアが俺にもっと輝けと囁いている」
突然何を言い出すかと思われただろうが、実はこれは雑誌のキャッチコピー。実際に男性向けファッション誌『MEN'S KNUCKLE』、通称"メンナク"で使われたもので、そのあまりのインパクトに「至高のキャッチ」として今なお語り継がれているのだ。
公式サイトより
こんな斬新すぎるキャッチを載せるファッション誌、一体どんなものかと見てみると、いわゆるちょっと突き抜けたストリート系というか、ホスト系というか、ギャル男系というか......とにかくアクの強いファッションが勢ぞろいしており、「確かにこれに負けないためには、かなり攻めたキャッチが必要かも......」と納得してしまう。
そんなメンナクが間もなく10周年を迎えるという。それはつまり、すごいキャッチも10年分蓄積されているということ。というわけで今回はメンナク10年の歴史から、「至高のキャッチ」を抜粋したのでご紹介したい。
まず、メンナクで名作が多いのは「モテ」を意識したキャッチ。メンナクに載るような男はモテてなんぼなのだ。
「全ての人間は『モテた時』無意識の『オーラ』をだすものなんだ」
「これが個人的モテ論に則った激モテ活動さ!」
「モテろって囁くのさ、俺の伊達って止まらないワル魂が!」
最後のひとつは(或いはそれ以外も)メンナク読者以外には意味不明だと思うが、メンナクが目指すファッションスタイルに「伊達ワル」という言葉がある。意訳すると、ちょっと不良っぽい(メンナク的に)オシャレなイケメン、といったところだろうか。この「伊達ワル」はキャッチにも度々登場し、絶大なインパクトを残している。
「伊達ワルは身にまとった瞬間から効果がある。違うか?」
「俺の迸る伊達ワルは黒部ダムでも止められない」
「ここは伊達ワルの海。生命の源の海」
「伊達エロ・ザ・ワールドで刻を止める快楽」
最後には進化系?の「伊達エロ」も。それぞれどう違うのかは良くわからないが、黒部ダムでも止められなかったり刻を止めてみたりと、どちらも常人にはかなりハードルの高いファッションだ。
そしてさらに破壊力絶大なのが、難解な漢字やカタカナ用語を駆使したキャッチだ。これぞメンナクの真骨頂と言えるかもしれない。
「今宵は俺のナイトメアで酔えばいい」
「エロティカル・ビッグバンで開闢するシナジー」
「極東が煌めくのは俺という存在のなせるわざ」
「エンペラー・オブ・エロスの支配する世界」
「越中国の奇跡とは私の存在全てだ」
ファッション誌にも関わらず、ちょっと読めない漢字とか出てくる。ちなみに開闢は「かいびゃく」、越中国は「えっちゅうのくに」と読む。越中国は大宝律令の頃にあったと思われる国で、現在の北陸地方のことを指す。ファッションのキャッチのはずが、ちょっと歴史の勉強にもなっている。面白くて勉強になるなんて、もはや学研の学習マンガか進研ゼミのレベルだ。もちろんファッション誌なのでセンスも磨くことができ、一度に二度も三度もおいしい雑誌と言える。
「伊達ワル」を目指す人も目指さない人も、面白く読めること受けあいの雑誌"メンナク"。一度買ってしまうとその"中毒性"にヤラれてしまうので、覚悟して手に取ろう。
<いつのころからか、キャッチの雑誌として特にネット界隈で騒がれていた。作り手側としては、あえてそれを狙ってういたわけでもなく、何が彼らの琴線に触れたのか...と言った感じであった。ただ、あの当時の編集部は基本的にオタク要素を持った人間が多く居た。
メンナクのような雑誌をやっていても編集部員はアニメ、ゲームの話が多かったし、企画を考えるときも往年のジャンプから例えばココは「民明書房」っぽくしようよ! などそんな会話が繰り広げられていた気がする。そんな編集員とネット住民が無意識なレベルでシンクロした結果。キャッチがひとり歩きした状況が作られたのではないかと...。
男はずっと中二病でいいんじゃない! 少年の心を持った男はよくモテるって言うしさ笑! モテたいならメンナク読んどけば間違いない!
元MEN'S KNUCKLE編集長 篠塚 雅也より >
【参照リンク】
・【メンナク10周年記念企画】ガイアが俺にもっと輝けと囁いているだけじゃない!
http://mensknucklehost.jp/news_page/83.html
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