女性が憧れる華やかな職業のひとつ、モデル。でも女性が多い業界だけに、実際にはドロドロしたところもあるのでは......なんて、よく知らない世界だけにうがった見方もしてしまうところ。そんなモデルの本当のところは、モデルに聞くのが一番。現在ファッション誌『AneCan』の専属モデルとして活躍している押切もえさんが、著書『モデル失格』の中で、そうしたモデル同士の関係について触れています。
「『モデル同士って足の引っ張り合いじゃないの?』そんなことを聞かれることがありますが、答えは、NO! 断じて、NO! 周りのモデルを非常に意識するタイプの人も、なかにはもちろんいます。どちらが正しいとは思いません。ただ単純に、私がモデルをやっていくうえで、そんな余裕がなかったというのが正直なところ。自分の顔や体に『モデル失格』な要素がたくさんありすぎて、それを克服することで精一杯だったんです」
実はコンプレックスだらけだったという押切さん、自分自身についてそうつづったうえで、当時CanCamのカリスマモデルだった山田優さんとの関係を次のように明かしています。
「私がCanCamで専属モデルをやっていたころは、とくに山田優ちゃんの存在が鮮烈でした。私が入ったころすでに第一線で活躍していた彼女は、カリスマ性のあるキラキラした子。キャリアはもちろんですが、手足の長さ、誰とでも仲良くなれる天真爛漫な性格、どれをとってもパーフェクト! 彼女を見ていていつも思っていたのは、『評価されている人は、必ず自分より頑張っている』ということ。それを知っているから、ひがんだりする前に、彼女を励みに自分も努力しようと思えたのだと思います」
また、エビちゃんこと蛯原友里さんについてはこう話します。
「そして蛯原友里ちゃん。CanCamで一緒だった彼女は、2008年の終わりからAneCanへ移籍してきました。ほとんど同じ時期にCanCamに入り、同じ事務所でもある友里とはモデル業だけでなく、ウェディングドレスのプロデュースやテレビのお仕事なども一緒にする機会が多かったんです。だから、いるだけで心強い存在。(中略)自分の個性を知っていて、それを生かす表現方法を知っている友里は本当にプロだなあと思うし、その一方で彼女が持つ大胆で自由な強さをうらやましいとも思います。モデルとして励みになるのはもちろん、個人としてもすごく憧れている女性です」
そしてそんなふたりのことを「私にとっては本当に大切なモデル仲間」とつづっている押切さん。モデルの仕事について「朝4時や5時に起き、夜中まで撮影をして、次の日も撮影......忙しい時期だと、メイクルームに入りきらない量の服を次々に着る、千本ノックのような撮影が毎日続く」と明かしているだけに、そうした時期をともに過ごしたふたりは、より特別な存在なのかもしれません。
モデルの「雑誌を飾る」という仕事の大変さを垣間見ることもできる押切さんのエピソード。しかし雑誌の誌面に載るのは、モデルや著名人ばかりではありません。今、雑誌に一般の人が"私の広告"を掲載するという新しい試みが行われています。実施しているのは「広告+」のキャンペーン「秋の広告祭り」。「広告+」とは、スマートフォンにアプリをダウンロードした後、TVCMや雑誌広告、屋外の看板にかざすことで、様々な情報や特典がスマホに表示されるという新しい広告の仕組み。これを広めるための「秋の広告祭り」では、対象の広告に「広告+」をかざして応募した人の中から、抽選で3人に"あなたの広告"を作って、実際に雑誌に掲載する権利をプレゼントしています。
掲載される雑誌は女性誌「FRaU」、社会問題などを扱う雑誌「Newsweek」、インタビュー・カルチャーマガジン「Switch」の3誌で、各誌1人ずつ選ばれるとのこと。応募期間は10月12日~11月15日。
ファッション誌、カルチャー誌、どの雑誌に当たったとしても、印象深い思い出になることは間違いなし。もし当たったら、押切もえさんのようなモデル気分が味わえそうですね。
【書籍データ】
・『モデル失格』 押切もえ著 小学館
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