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大阪のソウル漫画『じゃりん子チエ』に登場する「堅気屋のお好み焼き」を作ってみた
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大阪のソウル漫画『じゃりん子チエ』に登場する「堅気屋のお好み焼き」を作ってみた

2013-10-28 13:00
    Filed under: 国内, 暮らし・車, カルチャー, デイタイム,

    大阪府民のソウル漫画ともいえる『じゃりん子チエ』。1978年からはじまった漫画で、大阪市西成区西萩町(現在花園北2丁目付近)を舞台にしており、アニメや映画にもなりました。

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    同作では、小学校5年生にもかかわらず、ホルモン焼き屋を切り盛りする女の子「チエ」を主人公に、ホルモン屋「テッちゃん」を営んでいましたが、働かずに博打やケンカばかりしていたため、チエに店を奪われ実質無職状態になったテツ、博打屋「遊興倶楽部」の元締めでしたが、テツに場を荒らされ愛猫を亡くし、バクチから足を洗ってお好み焼き屋「堅気屋」に転業した百合根光三らなど、チエを取り巻く個性豊かな人々の生活が描かれています。

    そんな『じゃりん子チエ』の作中で、大阪のソウルフードともいえる「お好み焼き」の作り方が紹介されているのをご存知でしょうか。しかも、堅気屋の百合根のおっちゃんが丁寧にレクチャーしています。金欠キャラの多い同作品では、一番価格が安いと思われる天かすだけのお好み焼きが度々登場しますが、このお好み焼きはかなりのゴージャスバージョン。

    そのレシピ通りに実際に作ってみたのが、書籍『マンガ食堂』の著者・梅本ゆうこさん。同書では、漫画に出てくる料理を徹底再現しており、『じゃりん子チエ』のお好み焼きの作り方は下記の通り。

    1.まずは、出汁(150cc)に小麦粉(100g)を溶き、すりおろした長芋(50g)、卵(生地用2個)をボールに入れてよく混ぜる。ややゆるめでOK。「ここがだいじなとこやどー」と百合根のおっちゃん。

    2.それに千切りしたキャベツ(1/4個)を加えて混ぜ、油を引いたフライパンに流し入れ、キレイな円形になるよう整える。

    3.ちくわ(2本)の薄切りを生地の周辺に並べ、イカ(一口大に切る・30g)を散らし、豚バラ(3枚)を丁寧に広げて置く。天かす(適量)、切りイカ(細かくさかれた干しイカ・適量)、みじん切りの紅しょうが(適量)を散らし、生地の真ん中を少しくぼませて卵を一つ落とす。

    4.生地をひっくり返し、すぐにコテで真ん中から端のほうへ押さえ込み、卵を全体につぶし広げる。弱火で7~8分焼いてまた裏返し、ソースやカツオ粉、青のり(それぞれ適量)を振って完成。

    さて、完成品のお味はというと、「長芋のおかげでふんわりした生地に、豚肉やイカなど、具だくさんで食べごたえたっぷり。切りイカの香ばしさも、新鮮な美味しさです」(梅本さん)。

    作中では、百合根のおっちゃんが、「最近のお好み焼きはメリケン粉もキャベツも具もごちゃまぜにして鉄板の上にぶりまけよる」「あんまりお好み焼きをなめるな~~」と、今どきのお好み焼きについて苦言を呈す場面も。

    古き良き大阪のお好み焼きは、テクニックや素材よりも、「丁寧に美味しく作る」といった愛情や情熱の方が重要なのかもしれません。

    【書籍データ】
    ・『マンガ食堂』 梅本ゆうこ著 リトル・モア
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