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青春の甘く苦い日々を、鮮やかに切り取りすぎて、全然正視できねえじゃねえか! と大評判の『ウォールフラワー』。その原作者で監督も務めたスティーブン・チョボスキーが、敬愛するジョージ・A・ロメロ監督の『ゾンビ』(78)に、本作を"寄せた"ことを告白した。


物語自体は、ハリウッドの最旬若手が集った青春映画だ。1990年代初頭のピッツバーグの高校を舞台に、人の輪に入れない16歳のチャーリー(ローガン・ラーマン)の成長と、クールで大胆な上級生パトリック(エズラ・ミラー)と、その義妹サム(エマ・ワトソン)との日々を描く。私小説的な物語は、「自分自身のために答えが必要だった」という理由で書いた。「正直に書いて、想いを吐露した結果、とても愛され、嫌われたということかな(笑)」。

そのチョボスキー、17歳の時にピッツバーグで開催した映画祭でホラーの帝王ジョージ・A・ロメロ監督に出会い、多大なる影響を受けた。「すごいぞ日本は(笑)。アメリカじゃ全然聞かれないが、日本のジャーナリストたちは絶対に聞くわな(笑)。信じられない! ロメロ愛はピッツバーグに次いで、東京も強いね(笑)」と突然興奮気味。「でも、『ゾンビ』(78)に出てくるモンローヴィル・モールというショッピングセンターは、叔母の家の5分圏内だよ」と自慢! 「よう、ピッツバーグまで巡礼に来いよ(笑)」と、もうノリノリだ。



「この『ウォールフラワー』もトンネルを抜けるシーン(映画的に、とても重要な意味あるシーン)があるけれど、76号線に乗ってショッピングモールに出る。ダウンタウンまで行っちゃうと、『ダークナイト ライジング』(12)になっちゃうけれど、いいところさ!」と、実は本作を『ゾンビ』(78)に"寄せた"っぽい(?)という衝撃のオチ! 見比べても深い意味はないと思うけれど、それはそれで楽しい。ロメロ監督ファンは、絶対楽しい!

映画『ウォールフラワー』は、TOHOシネマズ シャンテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか大ヒット公開中

【参照リンク】
・『ウォールフラワー』公式サイト
http://wallflower.gaga.ne.jp/

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