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部下がついてこないな〜とお嘆きのアナタ。そしてこの上司本当にダメだな〜とお嘆きのアナタ。なぜそんな気持ちになるんだろうか。ちょっと考えてみよう。


リーダーの資質は数あれど、一番大切なのは「慕われるかどうか」ではないか。
そのためにはいくつか秘訣があるけれど、最も大切なのは「部下を守ること」。部下側からするとこの「守られてる」という感覚こそが勤労の安心感になり動機にもなる。そして部下が何かミスをしたときに責任をとるのが上司の仕事。しかし、そのフォローのやり方に問題があったらどうなるだろうか。

ダメな例をあげてみる。部下が取引先にミスをした。その上司が先方に謝りにいく。その際「この度はコイツのせいですみません」というニュアンスで弁解するケース、これ最悪。なぜか? 一見、先方に謝罪してフォローしてるように見えるが、微妙に上司の自分に非がないことをアピールすることによって、その部下と取引先の関係は潰し、自分と取引先との関係を相対的に上げようとする超利己的な行為だからだ。もっと悪い例として「上司が取引先との関係を良くするために、まだミスもしてない部下のダメさを積極的にアピールし会話のネタを作る」という信じられないケースも聞いた事がある。

これで「組織のリーダーとして先方との関係を守った」と言えるだろうか? 上司個人の体裁を守っただけではないか? その仕事はその部下が担当していた現場なのだから、その関係を上司自らトドメをさして壊したらその後どうするのだろうか? 上司自ら受け持つ? 無理だろう。結局、その現場の関係値が崩れフェードアウトだ。だからこそ、第一線で働く部下こそ、リーダーが体を張って守らなくてはいけない。先方を守り部下を売ることこそが組織にとってのリスクなのだ。

ではどうすれば良いのか? こういう時はウソでもいいから「この部下一人の責任ではなく、組織全体として決定した事項ですので、私が上司として謝りに来ました」という言い方を絶対的にすべきである。部下からすると「自分のミスだったのに全部上司がかぶってくれた」という気持ちが忠誠心になるからだ(借りを作らせるとも言えるが)。

部下がリーダーについていこうと思う気持ちで一番大切なのは「この人の下で働きたい、この人のために何かしたい、この人に何かあったら立ち上がりたい」と思う気持ち。部下の前で、ただ高圧的にプレイヤーとしてスゴいところを見せても意味がない。当然「部下を売る」など論外。こういう健全な忠誠心で成り立っている組織こそ理想。

だからこそ、部下がミスったときはチャンスなのだ。フォローの仕方次第で、部下からの信頼を上げられる。逆に、自分がミスしたときは上司のフォローの仕方をじっくり観察してみよう。そこで良いリーダーか悪いリーダーかが分かる。

そんな部下の気持ちを持ったまま冴えないリーダーをやっているPの番組は・・・
TBSラジオ954kHz「残業支援系ランキングトークバラエティ ザ・トップ5」
火曜〜金曜 17:50〜20:00生放送

(橋本吉史)

【参照リンク】
・「ザ・トップ5」公式サイト
http://www.tbsradio.jp/top954/
・radiko.jp
http://radiko.jp/

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