12月7日に公開された市川海老主演の映画『利休にたずねよ』に対し、インターネットのレビューサイトには、厳しい声が多数寄せられている。
画像:『利休にたずねよ』オフィシャルサイトより
『利休にたずねよ』は08年に発表され、同年の直木賞を受賞した山本兼一原作の歴史小説。
16世紀の茶人・千利休の従来の人物像に疑問を抱いた作者が、大胆な仮説をもとに、ラブストーリーを描き出した同作は、主演・利休に市川海老蔵、妻役に中谷美紀、さらに海老蔵の父親であり、今年2月に亡くなった市川團十郎が出演しているほか、三井寺、大徳寺、神護寺、南禅寺、彦根城といった国宝級の建造物でロケが行われるなど、話題豊富な作品として注目を集めていた。
しかし、全国映画動員ランキングで初登場5位に終わり、海老蔵がブログで「ランキング五位だったっす。私の力不足っす」と述べたこの映画。現在、「Yahoo!映画」には、現在130名のユーザーレビューが寄せられているが(15日15時時点)、最高の「星5つ」が17人(13.7%)、「星4つ」が22人(17.7%)と、高い評価を付けた人もいる一方で、「星1つ」が49人(39.5%)、「星2つ」が12人(9.7%)と、5点満点での2点以下がおよそ半分と、その評価はあまり芳しくない。
これだけ評価が分かれている理由は、レビューを見れば一目瞭然だ。すなわち、「星5つ」を付けた人は、
「ひと言で言うとArtな映画です。茶道に興味のある人は必見です」
「利休が茶をたてる所作が実に美しい。演じてるのがさすが日本の伝統芸能を本職にしている人と思った」
「市川海老蔵の色気も際立ちます」
「主演の市川海老蔵、そして中谷美紀の所作も堂に入ってたいへん見応えがありました」
など、映像の美しさや海老蔵の所作、演技などを高く評価しているのだが、「星1つ」を付けた人の感想は、
「まるで茶道の美と真髄の全てが朝鮮文化が起源と誤解させるような描写」
「ただただ朝鮮を持ち上げて歴史を捏造しようとしてるようにしか写らないゴミ映画」
「史実にも基づかず、日本文化を嘲笑するかの内容」
と、その時代考証やストーリー展開に疑問、違和感を覚えたという意見が圧倒的多数。「星1つ」を付けた人の怒りは凄まじく、
「非常に不愉快です」
「吐き気しかしなかった」
「普段はレビューしないのですが、あまりにひどい映画だったので、レビューします」
「人生で観た中でワースト1位を争える映画」
といった声があがっている。2ちゃんねるのレビュースレッドでも、
「利休の茶人としての生涯を見てきたと思ったら韓流ドラマが始まっていた。俺は途中で席を立った」
「利休の師匠の関係者が高麗から女を拉致ってなんだよこれは史実なのか?」
などという声が殺到。海老蔵にとっては「演技は絶賛されるも作品は酷評される」という、何とも複雑な状況となっている。
【参照リンク】
・映画『利休にたずねよ』 公式サイト
http://www.rikyu-movie.jp/
・『残念』-市川海老蔵オフィシャルブログ
http://ameblo.jp/ebizo-ichikawa/entry-11727003618.html
・利休にたずねよ-Yahoo!映画
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id345694/
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