来年に開催されるサッカーのワールドカップ・ブラジル大会の組み合わせが決まりました。
日本の対戦国は、コロンビアをはじめ、ギリシア、コートジボアールと、W杯優勝の経験のない国ばかり。当初は、「悪くない組み合わせ」という専門家の声が聞こえていましたが、余熱が冷めると、「良くもない組み合わせ」といった、楽観論に釘を刺すようなコメントも広まりつつあります。
アフリカ最強とも言われるコートジボアール、堅守速攻のギリシア、この両チームから勝ち点を計算する人も多かったでしょうが、仮にこの二戦で勝ち点を重ねることができなかった場合、FIFAランキング4位のコロンビアとほぼアウェイという環境下で対戦することになります。南米で対戦する南米チームほど、難しい相手はいません。
そんなコロンビアの特徴といえば、チームの顔でもあるFWラダメル・ファルカオ。アトレティコ・マドリー時代には2シーズンで67試合52得点と驚異的な得点力をみせつけた生粋のストライカーです。現在は、フランスのモナコで活躍しています。
そんなファルカオのプレースタイルを、サッカーライターの清水栄斗氏が自著『サッカー好きほど知らない 戦術の常識』のなかで解説しています。
178cmと、さほど大柄でないファルカオには、身長の代わりに、強靭なフィジカルが備わっています。相手選手に決して当たり負けしないのがファルカオの強み。
「筋肉の鎧を身につけているため、ハイボールの競り合いでもフィフティ・フィフティの状況下で勇気を持って飛び込んでいける。そこはクリスチアーノ・ロナウドとも共通する強みだ」(清水氏)
かつて、アレックス・ファーガソン監督はロナウドのヘディングの強さは、ジャンプ力だけでなく、「最大の要因は迷わずに飛び込める勇気だ」と評したことがあります。それと同じ類のものがファルカオにもあるのです。
また、ディフェンスとの駆け引きの上手さもあるという清水氏。
「サイドから入ってくるクロスに飛び込むタイミングが、ディフェンスのそれよりも早いため、相手DFはなかなか対応しづらい」(清水氏)
相手選手の前に飛び出し得点をあげるのが、ファルカオが得意とするプレイ。また、カウンター気味のプレイも得意としており、一発で裏のスペースに飛び込めるよう常に準備をしています。
駆け引きが上手く、飛び込む勇気を持った生粋のゴールハンター、ラダメル・ファルカオ。日本代表がファルカオを封じるのは、そう簡単なことではないでしょう。また、決勝トーナメントがかかった大事な一戦だった場合なら、なおのことです。
そんなファルカオに対して我ら日本代表は、戦術で対応するか、それとも新戦力で対応するか。
つい先日、ザッケローニ監督は、DF闘莉王は63人の代表候補の中に入っていると発言しました。対戦相手が決まったことで、DFのみならず招集選手の序列が変わる可能性もあります。
あなたならこの対戦相手を前にして、誰を日本代表に招集しますか? 今後も日本代表の動向から目が離せません。
【書籍データ】
・『サッカー好きほど知らない 戦術の常識』 清水栄斗 カンゼン
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