ふくよかな女性がメディアでもてはやされ、自ら「マシュマロ女子」「ぽっちゃり女子」とポジティブな呼称まで開発されている昨今。昨年3月には「ぽっちゃり女子のためのファッション誌」として『la farfa』(ぶんか社)が創刊し、第1号を"ぽっちゃり女子芸人"の渡辺直美が務めたことも記憶に新しい。
「マシュマロ女子」として『la farfa』のモデルを務める後藤聖菜さんは、この表現にはポジティブな響きがあり、"デブ"という言葉とは混同してほしくないという。「もちろん、違った考えの人もいるでしょう。"お前は豚だ"とか"デブだ"とか言う人もいますよね。でも私にとっては、"マシュマロ女子"(という言葉で)ハッピーになれるんです」
そんな中、エイベックスから「ぷに子が日本をHAPPYに」を合言葉に、全国約3,500名から選ばれた10名からなるアイドルユニット"Chubbines"(チャビネス、chubbyは「ぽっちゃりした」の意)が登場。昨年秋からはブログもスタートし本格的に展開しはじめたところだが、すでに海外でもその存在が報じられている。
海外の面白情報サイト<buzzfeed>では、メンバー10人を1人ずつ写真付きで紹介。たわわな二の腕にふっくらとしたスタイル、かわいらしい笑顔が魅力的だが、海外のネット住民からは
「Chubbinessって...。体重に対する日本人の基準ってちょっとオカシイよね」
「Chubbiness? なんじゃそりゃ?」
「"ぽっちゃり"って言うけど全然だよな」
(彼女たちは海外でいう"ぽっちゃり"と比べたら、むしろ中肉中背のカテゴリに入る)
というツッコミも。「Chubbiness」を名乗るなら、もっとふくよかになれということだろうか? 確かにアメリカのアイドル歌手なんかはちょっと油断すると激ぽちゃ状態になっていたりするが。
だが実は、"ぽっちゃり"をセールスポイントにしたアジアのガールズグループは"Chubbiness"が初めてではない。2011年にはK-POPグループ、その名も"Piggy Dolls"が結成されたが、「女性の体重を売り物にしている」と厳しい批判にさらされた。当時のメンバーは3人で、その後大幅な減量に成功したそうだが、昨年秋にはメンバー総入れ替えで新生Piggy Dollsとして再始動している。ちなみに新メンバーの3人は皆スリムだ。
今回の記事は"ぽっちゃりユニットの誕生"そのものよりも、"ぽっちゃり"の基準が世界各国でいかに違うのか、ということに気付かされるものと言えるだろう。果たしてChubbinesの今後の活躍やいかに!?
【参照リンク】
・Japan Has Formed A Plus-Sized Girl Group And They're Calling It "Chubbiness"
http://www.buzzfeed.com/tanyachen/japan-has-formed-a-plus-sized-girl-group-and-theyre-calling
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