2月13日発売の「週間少年チャンピオン」11号で、3月より連載がスタートする『グラップラー刃牙』シリーズの新作のタイトルが発表された。その名は、『刃牙道』だ。
1991年に『グラップラー刃牙』として連載を開始し、その後、『バキ』(1999年~)、『範馬刃牙』(2006年~)と名を変えて続いてきたこのシリーズ。最も人気の高い格闘マンガである同作の主人公は、タイトルにも名前が入っている範馬刃牙(はんま ばき)という青年だが、それ以上に作品の中で圧倒的な存在感を放ち、かつファンを楽しませているのが、範馬刃牙の父で、「地上最強の生物」とされる範馬勇次郎だ。
この範馬勇次郎、あくまで"人間"という設定でありながら、その強さは人間の概念では語れないものとなっている。
たとえば、生まれる瞬間からして彼はクレイジーだ。勇次郎が生まれたのは、「195×年4月×日」。彼はこの日の出産の瞬間、テレパシーのような伝達方法を使い、助産師さんに対して「俺を取り上げろ!」とハッキリ命令しているのである。さらに、生後わずかな日数で母親に対して「早く(ミルクを)飲ませろッッッ」とこれまたテレパシーで命令。普通の人間であれば、もちろん"俺"という一人称すら確立していない段階であり、胎児の時には何を思っていたのか、気になるところだ。
そして、その後の人生で彼は様々な伝説を残していくこととなる。ザッと挙げると、
・鍛えすぎた背中全体の筋肉が鬼の形相のようになる
・頭蓋骨ですら怒ったような表情になっている
・体が尖りすぎていることで、雷が自分に落ちる(そして、なんともない)
・1国の軍事力に匹敵する戦闘能力があるとして、個人でアメリカと平和条約を結ぶ(オバマ風な大統領が直立不動)
・じゃんけんで、チョキを出しながらグーに勝つ(「覚えておけ この世には石をも断ち切る鋏があるということをッッ」の名台詞)
・吸引力がすごすぎて、タバコを一息で吸い切る
・地震を素手で止める
・ガン細胞に勝つことができる
・恐竜並みに大きいアフリカゾウを素手で倒す
などなど。ネット上では、某国民的海賊マンガの全登場キャラが集まっても範馬勇次郎には勝てないなどと言われており、地上最強はもちろん、架空のキャラクターの中でも最強とされているのだ。
そんななか、気になる情報を耳にした。2月13日、新連載『バキ道』の告知に合わせ、同日から不良学園ソーシャルゲーム『ナックルバウト』において、『グラップラー刃牙』シリーズとコラボしたイベントが始まるという。
このコラボイベントには、範馬刃牙・愚地克巳・範馬勇次郎といった主要キャラが登場し、彼らを"入手"することができるとのことだが、気になるのは、「範馬勇次郎に攻撃することできる」という部分。
ゲームの世界といえども、範馬勇次郎に攻撃することはあるとして、「倒す」なんてことはあるはずがない。そのあたりの"ルール"は守られているのかをゲームの提供元であるサイバードの担当者に確認したところ、
「範馬勇次郎を倒すということはありません。ただ、『退く』ことはあります」
という気を遣った回答をいただいた。
架空の世界にいながら、現実の世界に生きる人間に対してまで気を遣わせる範馬勇次郎。新連載、そしてゲームにおいても、彼の伝説はとどまることを知らなそうだ。
【参照リンク】
・『最凶学園ナックルバウト』に『グラップラー刃牙(バキ)』が緊急参戦!! - サイバード
http://www.cybird.co.jp/press/content/2014/c20140213-02.html
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