柄本明、通りすがりの素人映画制作者に優しい声かけ スタッフ全員感激

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俳優・柄本明といえば、数々の映画やドラマでいぶし銀としての存在感を示す名俳優だ。息子も俳優の柄本佑と柄本時生で、演者一家である。そんな柄本は、役者志望の若者を感動させたことがある。


柄本は自宅近くを自転車で走っている姿を近隣住民から目撃されることが多い。そんな中、近所で自主制作映画を撮っていた若者集団がいた。当時その映画制作にかかわっていたカメラマンは語る。

「私達はホラー映画を撮影していたのですが、ピエロの姿をしたストーカーが少しずつ女性の家に近づいていく、というショートストーリーを撮影していました。顔面を真っ白に塗り、真っ赤な口紅を塗って赤毛のカツラをかぶったピエロが塀の前に立ってニヤニヤするシーンを撮影していたのですが、ここに突然柄本さんが自転車で通りがかったのです！」

柄本は一瞬驚いた表情をする。撮影クルーはまさかこんなところに著名俳優が来るとも思わなかったため、ポカーンとした。

微妙な空気が流れる中、柄本はこう言った。

「あっ、撮影おつかれさまです。僕も似たような仕事をしていますんで......。頑張ってください」

これを聞いた役者及び制作陣は感動のあまり、「いや、オレらみたいな素人と一緒にしないでください......」とつい言ってしまったようだ。

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