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『アメイジング・スパイダーマン2』ネタバレなしレビュー 本当の見所はラブストーリー
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『アメイジング・スパイダーマン2』ネタバレなしレビュー 本当の見所はラブストーリー

2014-04-15 13:30
    Filed under: 国内, AOL限定, カルチャー, 映画, 男気, 連載

    今年のGWは、本当に大変です!キャプテン・アメリカの応援(http://news.aol.jp/2014/04/10/supi/)に行くか、それともスパイダーマンに声援を送るか?
    『アメイジング・スパイダーマン2』・・・ よりアメイジングになって帰ってきました!以下、極力ネタバレなしのレビューです。


    今回の『アメイジング・スパイダーマン2』は、よりヒーロー・アクションとして進化すると思っていました。これは、ある意味当たっていて、大きくハズれていました。

    僕の予想が『ハズれていた』というのは スパイダーマンでもエレクトロの話でもなく、『1』以上に、ピーター・パーカーとグウェンの物語だったのです。ドラマは、高校を卒業して、2人がそれぞれの道を歩き出す、その道を一緒に歩いていくことができるだろうか?が軸になっています。決断があり、でも未練があり、そしてお互いを思いやる気持ちがあり、ピーターとグウェンの葛藤、でもとても微笑ましい葛藤のお話なのです。ちょっとしたセリフや2人の演技、そして演出も素晴らしく、この2人のカップルの行く末を心から応援してしまいます。

    一連の『アベンジャーズ』映画や『ダークナイト』路線が、とてもスケールの大きな世界観の中で語られる一種の英雄神話みたいになっていくのに対し、『アメイジング・スパイダーマン2』は、あくまでNYの1カップルの物語であり(ほぼ全編、NYロケだったことも、この映画にピッタリの雰囲気をかもしだしています)、スパイダーマンが人々に愛されてきた理由の一つである等身大のヒーロー物としての魅力にあふれています。

    劇中、ピーターが、ウェブ・シューター/蜘蛛糸発射装置の改良を行うシーンがあるのですが、まさに"お金のないトニー・スターク"みたいな感じ(笑)このシーンだけでも、"アイアンマンとは違うタイプのヒーロー"であることがわかります。

    じゃあ、地味な映画なのか?・・・とんでもない!!(笑)

    それが僕の予想が『当たっていた』部分なのですが、今まで作られたどのスパイダーマン映画よりも、スパイダーマンらしいアクションが、華麗にダイナミックに描かれています!
    蜘蛛糸を使って、高層ビルでスィングする! "空を飛ぶ"のとも違う まさに"空駆ける"という、スパイダーマンだけが持っているカッコよさ!それがほぼ完璧に、映像化された感じです。いやもちろん 今までのスパイダーマンも、すごいもの見せてくれました。
    でも今回は、本当にすごい。逆に言えば、今までのスパイダーマン映画が 散々 素敵なスィング・アクションを見せてきてくれたので、もうここでは驚かないだろうと思っていたのに、ああ!と息をのみました!これは、ぜひ 3Dでご覧、いや体感してください!


    そして、敵たちとの戦い。敵側の描写は、とてもシンプルです。これは『アメイジング・スパイダーマン』のときに、コナーズ教授がリザードになるまでを、結構ジックリ描いたのとは対照的です。また前の『スパイダーマン』のグリーン・ゴブリンや『スパイダーマン2』のドック・オクが、自分たちの野望や野心の遂行にスパイダーマンが邪魔だから、彼を倒そうとする=つまりスパイダーマンを倒すことが真の目的ではない、、というのに対し、エレクトロや、今回のNEWグリーン・ゴブリンは、スパイダーマンを頼りにしていたのに裏切られた、という思いが、彼らを狂気にかりたてるので、スパイダーマンとの因果関係が強調されています。

    考えてみれば、サム・ライミ版は3作品(=足かけ5年!<笑>)を経て、ハリーがグリーン・ゴブリンになるわけですが、今回は2時間半の上映時間内でハリーが怪人化します。ただデイン・デハーンが、ちょっとエキセントリックなハリー・オズボーンをうまく演じていて、なるほど、こういう性格の人間なら、怖い怪人になるだろう、と納得させてくれます。

    ジェイミー・フォックス扮するエレクトロとの戦いも、街頭ビジョンという小道具をうまく使って、彼が追い込まれていくプロセスが印象的に描かれました。
    このエレクトロ戦で、威力を発揮するのがスパイダーセンス!スパイダーセンスとは、まさに虫の知らせ、予知能力 そしてとびぬけた状況把握能力です。この能力が、これまで以上にちゃんと視覚化されました。
    しかし、僕がスパイダーマン最大の武器と思っているのが"軽口をたたく"ということです。この"軽口"で、敵をイライラさせる(笑)。今回は、このスパイダーマン節がさく裂。また、このおかげで、マスクをしていても、スパイダーマン=ピーターという風に感情移入できるのです。


    そう、僕らがスパイダーマンというヒーローに期待する要素をすべて見せてくれる、第一級のスーパーヒーロー映画なのです!
    スパイダーマンの活躍にワクワクしながら、この映画の本当の主役はグウェンだったのかもしれない、と思います。
    彼女が、ドラマをひっぱっていきます。
    とてもチャーミング、そして、その心意気に胸をうたれます。
    ペッパーポッツ(『アイアンマン』シリーズのヒロイン)もブラック・ウィドウ(『キャプテン・アメリカ:ウィンター・ソルジャー』にも登場の魔性の女スパイ)、ミスティーク(『X-MEN:フューチャー&パスト』に登場する女ミュータント)も素敵だけれど、僕はピーター同様、グウェンに恋をしてしまいました。
    壮大なアクションと愛らしさが見事にブレンドされた『アメイジング・スパイダーマン2』は、スパイダーマンとして生きる男性を愛してしまった女の子の物語だったのです。

    劇中、僕が心震えた、あるシーンがあります。
    僕が、ヒーロー映画に求める、少年との触れ合いのエピソードであり、ピーターがスパイダーマンとして生きていく決意を表明する場でもあります。
    倒すべき敵がいるからスパイダーマンになるのではない、
    NYの人々に希望を与えるためにスパイダーマンはいるのです。

    映画館を出るとき、これからも、ずっと、ずっとスパイダーマンを信じていこう、とますますその想いが強くなりました。

    アメイジングな、僕らの友だちに、ぜひ会いに行ってあげてください!
    GO! SPIDEY! GO!

    公式サイトはこちら:
    http://www.amazing-spiderman.jp/site/

    ■スパイダーマン、キャプテン・アメリカ、X-MENを僕と一緒に"予習"しませんか!?すぴから緊急告知! いよいよ来週、僕のトークショーです。アメコミ映画について熱く
    語ります! 4月22日(火) 4月27日(日)

    ① 4月22日(火) 東京・西麻布のカフェ VERANDAで
    僕がアメコミ映画について語ります! 是非遊びに来てください!
    http://cl-100-0422.peatix.com/
    お楽しみに!

    ② 4月27日(日) アメコミnightの聖地 新宿ネイキッドロフトで、
    柳 亨英さんプロデュースのもと
    『杉山すぴ豊presentsアメコミnight!"スパイダーマンnight!"』
    開催!
    http://www.loft-prj.co.jp/schedule/naked/23080
    こちらもぜひ!

    ■関連リンク
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