20代から30代向けに作られた"新しい"ポータルサイト「いまgoo」。ありそうでなかったキュレーションサイトということでも話題だが、いまgoo編集部が独自にセレクトしたニュースを、「思わず話したくなる話題」として提供している。SNSが盛んな現代だからこその面白い使い方など、「いまgoo」主力メンバーであるNTTレゾナント メディア事業部の二人、池田陽一さんと渡部宏和さんに話を伺った。
立ち上げは年末に発案され、そこから実質2ヵ月での超速リリースだったというから驚き。実際、gooトップ史上最速の立ち上げだったそうで、「まさにスピード感が大事だったというか...(笑)、年末は構想固めなどで過ぎ、年明けからガーッといきました」とのこと。
中身はこれまでありそうでなかった作り。そのポリシーはズバリ、「シェアしたくなるニュースを集めたキュレーションサイト」だという。ちなみに競合サイトのイメージとしては、ヤフー「ネタりか」が一番近いそう。
「最新ニュースをいち速く出すサイトはいっぱいありますが、『いまgoo』の軸は、コミュニケーションの活性化。ニュースを読んで、TwitterやFacebookでシェアしたくなるかどうかがポイントで、そんなニュースばかりを集めたおもしろサイトにしたいという思いがありました」。
ネタの基準もお二人いわく、『ボキャブラ天国』みたいな、"アホな笑い―賢い笑い""ギャップ―インパクト"のマトリックスをイメージしてピック。ここらへんのこだわりが、他にないサイトカラーを作り上げているのだろう。
「ポータルといっても、最新記事のリンクを自動更新するだけのサイトではなく、編集部が独自の視点で記事をピックアップし、きちんと"色"が感じられるメディアを目指しています。強力な目的をもったポータルなら、自然とコアファンが集まると思うんですよね」(渡部)。今のポータルサイトが忘れかけていた心意気を感じさせるのではないだろうか。
また立ち上げまでの怒涛の2ヵ月間については、「システムの開発が始まっているのに、『もっとこうした方が良くなるんじゃないか』といろんな人たちから言われ、4、5回直しましたね(笑)。まあ年が明けてからはなんだかんだでバタバタでした(笑)」と、聞くだに壮絶そうな内幕もちらり。
さて、そんな「いまgoo」は、これからどんな方向に進んでいくのだろうか。
「動画は近々やりたいです。やっぱりネット上でのバイラルヒットを狙うとなると、海外でもUpworthyなどのメディアがきてるので、注力コンテンツだと思ってます」(池田)
「せっかくgooに検索ログがあるので、それをうまく活用していくことを考えています。これは他社さんの事例ですが、某レシピサイト上で検索されているレシピや、関連して検索されている食材や調味料などの情報を分析して、夕食の買い物時間にその食材をスーパーで陳列するといった取組みをやっていて、実際に食材の売り上げがかなり伸びたそうなんですが、こういう、暮らしに密着した検索の使い方とかをしていきたいです」(渡部)
他のポータルサイトではできないことを、という意気込みから始まった「いまgoo」。これからも積極的に新しい試みを取り入れていくとのことで、ますますこだわりと共に進化していきそうだ。
【参照リンク】
・いまgoo
http://www.goo.ne.jp/ima/
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