今年のアカデミー賞では長編アニメ映画賞と歌曲賞を受賞、世界中で大ヒット街道爆進中のディズニー映画『アナと雪の女王』。だが、これが日本発のマンガ『聖闘士星矢』に激似ではないかとの声が、ネット上で巻き起こっている。
『聖闘士星矢』は車田正美原作で、1985年から週刊少年ジャンプにて連載が開始された少年漫画。ギリシャ神話をもとにしており、神話の時代から女神アテナに仕えてきた闘士"聖闘士(セイント)"たちの闘いを、現代の主人公・星矢を軸に描いた活劇アクションで、アニメ化もされるなど日本のみならず海外でも一大ブームを巻き起こした。
ディズニーいわく、『アナと雪の女王』は"アンデルセン原作「雪の女王」にインスパイアされ、いまを生きる女性たちに向けたまったく新しい物語"とのことだが、ネット上では、似ているのは「雪の女王」よりもむしろ『聖闘士星矢』との声が続出。その最も大きな根拠が、主役の姉妹だ。
『アナと雪の女王』は、触れるものを凍らせる禁断の力を解き放ち、雪の女王となって冬の王国に君臨する姉エルサと、そんな姉と王国を救うため旅に出る妹アナが主人公。この姉妹が、アニメ『聖闘士星矢』アスガルド編に出てくる、海皇ポセイドンによって黄金の指輪ニーベルンゲン・リングをはめられ、その魔力に魅入られて邪悪の女神と化したヒルダと、そんな姉を心配しなんとか救おうとする妹フレアの設定そのままではないかというのだ。
ネット上では、
「『アナと雪の女王』のあらすじだけ聞くと、『聖闘士星矢』のアスガルド編じゃないかと思う。」
「アナと雪の女王観てたら星矢観たくなるよね。」
「確かに星矢のアスガルド編だw ヒルダとフレアだっけ? 懐かしい」
とアスガルド編の二人にそっくりなことに気づいてしまった人たちが大盛り上がり。
また海外のアニメファンの間からも、「アナとエルサって、聖闘士星矢のヒルダとフレア思い出す」との声があがっており、さらに一部では、ストーリーだけでなく「キャラデザインも似てる」との指摘も。
思えば1994年公開のディズニー映画『ライオン・キング』の時は、手塚治虫原作『ジャングル大帝』に酷似しているとの疑惑が巻き起こったもの。今回の件を含め、真偽の程は別にして、映画をはじめ、本もドラマもあらゆるパターンがやり尽くされてしまった昨今、もはや完全無欠のオリジナルを探し出すほうが困難との意見もある。むしろ、ヒット作にはどこか共通項があると言えるのかもしれない。
【参照リンク】
・『アナと雪の女王』公式サイト
http://ugc.disney.co.jp/blog/movie/category/anayuki/
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