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最近注目を集めている生活に「二地域居住」があります。これは、二つの地域に生活拠点を設けるもので、主に都会の住居と農村とを行き来する生活となります。こういった生活スタイルは、2030年には1千万人を超えると国土交通省も予想しています。


同省では、「二地域居住」には4つの意義があるといいます。

1.都市住民は、「こころの時代」の多様なライフスタイルを農山漁村で創造することが可能。
2.都市生活では難しかったプライベートな書斎やアトリエ、音楽演奏室等の所有が実現。
3.農山漁村の側でも、一定規模の消費需要、住宅需要等を創出、地域コミュニティ活動や地域文化活動等の新たな担い手の増加。
4.様々なケア等の生活面や震災等の災害に対するセーフティ・ネット(安全網)の役割。

二地域居住を行うことで、都会での生活で失われつつある"つながり""ゆとり""安心""時間"を、田舎の生活で得ることができるのです。

では、この生活スタイルを考えたとき、実際にどのエリアが人気なのでしょう。面白物件を多数紹介する「東京R不動産」の吉田裕也さんが、書籍『週末は田舎暮らし』のなかで、人気エリアを紹介しています。

関東地域で人気なのは、「房総R不動産」「稲村ヶ崎R不動産」とR不動産でもサイト運営している二つのエリア。

「この二地域は人気のエリアで、サーフィンのメッカでもある神奈川県の稲村ヶ崎は、土地価格的な問題から『移住』となるケースが多い一方、房総は、物件価格が都市部の10分の1から20分の1とかなり安く、坪1~3万円という物件が多い。房総に二地域移住者が増える理由はここにあります」と吉田さんは語ります。

次に関西圏だとどうでしょう。「山と都市と田舎がバランスよく混在していて、異国の人のつくってきた街があり、神戸空港の駐車場は無料、関空までもバスで40分、細かいことですがMKタクシーは迎車料金が無料(笑)で、東京にも海外にもアクセスがいい。小さなエリアごとの特性があってとても面白い土地です」と紹介するように、神戸が人気だそう。賃貸物件も多いようで、風光明媚な山に建つ70平方m程度のマンションの部屋が7-8万円で借りられるのです。

また、九州地方となると、福岡の都市部から50分程で行ける平野、筑後川沿いが特に人気が高いようです。物件の坪単価は1-10万円程度。「県内からの移住者が多くて、東京などに拠点を残して二地域居住をしている人もいます。移住者は年収200-500万円程度の人が多く、コストをかけず豊かな暮らしを送りたいという趣旨で土地を選んでいます。逆に、東京-福岡という遠距離での二地域居住者は年収1,000万円以上の人が主です」と説明します。

以上が国内の注目スポットです。二地域居住にメリットを見いだせそうと感じる人は、早速、土地探しを始めてみませんか?

【書籍データ】
・『週末は田舎暮らし』馬場美織著 ダイヤモンド社


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