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公開中の『アメイジング・スパイダーマン2』でスパイダーマンと戦うヴィラン、電撃魔人エレクトロを怪演するジェイミー・フォックスが、凄まじい特殊メイクの効果について語るとともに、クリント・イーストウッドの声質や映画『アマデウス』(84)における主人公サリエリの心情を参考にして、スパイダーマン史上最高の悪役を創造したことを説明した。


エレクトロは、特殊メイクが凄まじい悪役だ。フードの下で青白く顔が発光していて、まるで某SWのパルパティーン皇帝のよう。フォクスの面影が若干残っている化粧サジ加減も微妙でイイが、「4時間30分だ!」と"変身"の苦労、そして効果を明かす。「数々の受賞歴を誇る、超一流のスタッフが特殊メイクを施してくれたよ。皆で楽しみながらメイクをしたわけだが、その過程でエレクトロというキャラクターに命が入っていく実感があったな。そういうことって、毎回あるわけじゃないが、なあに、今回は起きたよ(笑)。鏡を見ていて、だんだんと自分がエレクトロになっていく感じがした」と撮影当時を回想する。



その上、内面的なリサーチを、あのクリント・イーストウッドと『アマデウス』(84)のサリエリに求めた。まずイーストウッドは「声の資質だね」とフォックスは言い、『ダーティハリー』(71)の名セリフ、"Go ahead. Make my day."とモノマネする。「その響くカンジ、資質が大きい。それと、『アマデウス』(84)のサリエリは古典的と言ってもいいような感情の変遷が描かれていて、そこが参考になったよ」と彼の心情を参考にしたと告白する。「サリエリは神に毎分祈りを捧げている。音楽的な資質を授けてくれと祈っているにもかかわらず、おそらく一度も神に祈ったことがないようなアマデウスが才能を手にしている。それゆえにサリエリは神さえも呪うわけで、それって誰でもが共感しうる感情だと思った」。

すなわち、エレクトロは典型的な悪の象徴ではなく、誰もがなりうる道を踏み外した哀しいモンスター。ここに、エレクトロが"スパイダーマン史上最高の悪役"と評される理由がある。フォックスも言う。「だから今回のマックス(エレクトロ変身前)は自分の名前を皆に知ってほしい、愛されたい、そういう感情を持った男にしたかった。でも、神が選択した男はスパイダーマンだ。そこに彼が素晴らしい悪役の一人である理由があるわけだ」。

『アメイジング・スパイダーマン2』は大ヒット公開中

【参照リンク】
・『アメイジング・スパイダーマン2』公式サイト
http://www.amazing-spiderman.jp/site/ 

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