2009年から始まった「ランジェリー・フットボール・リーグ」は、2013年より「レジェンズ・フットボール・リーグ(LFL)」に改称。成長目覚ましいチームの1つといわれるシカゴ・ブリスに迫った米<ABC>のドキュメンタリーでは、試合に賭ける選手たちの真剣な思いとLFLの問題点を紹介している。
日焼けした肌に黒のフェイスペイントという姿で、男性にも負けないほどの気迫を見せる女性たち。彼女たちはプロのアスリートではなく、中には子供を持つ女性もいる。
試合が行なわれる土曜日の朝8時。シカゴ・ブリスの選手たちは同じ中西部地区のライバルチーム、グリーンベイ・チルとの試合に臨むべくバスに乗る。バスの中はにぎやかだ。何年もランジェリー姿でプレーしてきた彼女たちは、時々起こる"ポロリ"を含めすっかり慣れっこだという。そうこうするうちにバスは試合会場に到着。美容室と化したロッカールームでは和気あいあいとしているが、試合前には戦士の顔に変わる。
ハーフタイムでのロッカールームでは鬼軍曹のようなコーチのゲキが飛ぶ。たとえ試合でチームが優勢だとしても、「ここで油断するんじゃない」とばかりに放送禁止用語を交えながらハッパをかけまくるのだ。女性だからといって容赦せずに男性と同じ扱いをする、これがコーチからの最大級の称賛らしい。
その一方で、LFLには「試合のチケットを売るために、女性を物として見ている」との批判も多い。これに対し、選手の1人は「私たちは真剣にやってるの。(ユニフォームは)ただのコスチュームに過ぎないわ」と一蹴。実は彼女たち、プレーでお金をもらっているわけではなく、生命保険の勧誘員や歯医者など、それぞれ別の仕事で生計を立てているのだ。
好きでやっているとはいえ、選手はパッドなどの防具もほとんど身に着けず、激しいプレーで脳震盪を起こすこともあるのが現実。LFLのコミッショナーは頑丈とはいえない防具について、NFLのような(頑丈な)ヘルメットは"武器"になりうることを理由に挙げているが、負傷に対する補償制度も整っていない。さらに<ABC>リポーターから"セクシーさはカネになる(sex sells)"という姿勢について尋ねられると、デヴィッド・ベッカムやトム・ブレイディ、マリア・シャラポワといった外見が取り沙汰されることの多い有名アスリートの名を挙げ、商業的な成功と関連付けた。
家族や周りの人が心配する中、「プレーしたい」という強い気持ちだけでフィールドに出ているLFLの選手たち。手薄なバックアップ体制も、スポーツへの愛があれば克服できるものなのだろうか。
【参照リンク】
・Lingerie Football: Super Sexy or Sexist? | Watch the video - Yahoo News
http://news.yahoo.com/video/lingerie-football-super-sexy-sexist-061956389.html
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