全米で公開され、日本でも9月21日(金)から公開される80年代のヒット曲満載のミュージカル映画『ロック・オブ・エイジズ』。この作品はおそらく、「トム・クルーズは歌えるのか?」という世界中の映画ファンが持つ疑問への答えになるだろう。
ちなみに監督を務めたアダム・シャンクマンは「トムは歌える。加工する必要は何もなかった」とコメント。また「シュガー・オン・ミー」を歌うトムの姿を撮影現場で見た、デフ・レパードのボーカル、ジョー・エリオットも賞賛の言葉を述べている。とにかく、映画を観に行けばトムが実際に歌えるのか、それともファンを喜ばせようとしてやり過ぎてしまったのかが判断できるだろう。
映画の中で歌声を披露するということは、トップレベルの俳優でも中々難しいものだが、果敢に挑戦した俳優や女優を<moviefone>が紹介している。
レニー・ゼルウィガー: 『シカゴ』(2002年)(YouTube映像)
共演したキャサリン・ゼタ・ジョーンズやリチャード・ギアとは違い、レニーにはミュージカルで歌った経験が無かった。正確に言うと歌った経験が一度もなかった。しかし、ロブ・マーシャル監督が彼女の才能を試す頃には、少なくとも劇中で演じたロキシーにふさわしい歌声を披露できるようになっていた。
イーサン・ホーク: 『リアリティ・バイツ』(1994年)
イーサンは90年代を代表するこの映画で成功を夢見るロッカーを演じ、見事にヴァイオレント・フェムズのカバーを披露している。彼のオリジナル「アイム・ナッシング」も素晴らしい。
コリン・ファース、ステラン・スカルスガルド、ピアース・ブロスナン: 『マンマ・ミーア!』(2008年)
メリル・ストリープをはじめ、出演した女優陣が歌えることは全員が知っていたが、3人の男性陣(または父親候補)がABBAを歌えると誰が予想しただろうか? 結果として、コリンとステランは物憂げで心地よい歌声を披露したが、ピアースはいまひとつだった(あくまでも<moviefone>の意見です)。
オードリー・ヘプバーン: 『ティファニーで朝食を』(1961年)
オードリーの歌った「ムーン・リバー」は細かったが心地よい歌声で、田舎から大都会に出てきた女性のキャラクターにふさわしい声だった。しかし、その3年後の『マイ・フェア・レディ』ではマーニ・ニクソンが吹き替えて歌っている。
グウィネス・パルトロウ、ポール・ジアマッティ、マリア・ベロ: 『デュエット』(2000年)
ポールとマリアの歌声はやや雑だったが、この映画はカラオケがテーマなため、むしろキャラクターにふさわしかったといえよう。しかし、ヒューイ・ルイスと一緒に歌ったグウィネスの歌声は非常に素晴らしく、観客を驚かせた。さらにその10年後、"ミセス・コールドプレイ"となった彼女は、映画『カントリー・ストロング』で再び美声を披露している。
ホアキン・フェニックス、リース・ウィザースプーン: 『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』(2005年)
リースがこの作品でアカデミー主演女優賞を受賞したのは、彼女がただ単に歌えるからではなく、「(ジョニー・キャッシュの妻)ジューン・カーター・キャッシュのように」歌えるからだろう。しかしホアキンも、ジョニー・キャッシュ本人に負けず劣らずの素晴らしい歌声を披露している。彼ら2人の歌声が生み出す魔法は、カントリー界の大御所であるジョニーとジューンがかつて、非常にセクシーで危険なデュオだったことを思い出させてくれる。
<こちらも歌声を披露するキャサリン・ゼタ=ジョーンズ>
■関連リンク
グウィネス・パルトロウ、アデルの楽曲をカヴァー!
アン・ハサウェイの歌声が物悲しく響く、劇場版『レ・ミゼラブル』予告編
歌声も結構イケる! ジョセフ・ゴードン=レヴィットがニルヴァーナの名曲を披露
■関連フォトギャラリー
%VIRTUAL-Gallery-124737%
| Email this | Comments