香港にある"すべての寿司が10ドル(約1,000円)以下で食べられる"というMing General Japanese Sushi Restaurant(明将廻転寿司)がすごいらしい。
<odditycentral.com>によると、「so bad(クソマズ)」というこのレストランの寿司。しかしその一方で根強いファンがいるそうで、それを裏付けるように、レストランは香港だけで6店舗を展開。ファンが互いに「値段は安いけど飲み込むのに一苦労」な寿司を食べようと、連日熱戦を繰り広げているという...。
そんな熱狂的なファンの1人、ドン・ツァンさん(19歳)は「ここの料理はひどい。だから一番有名なんだ」と主張。彼らにしてみれば、ひどい料理を何時間も食べては語り合うのがこの上ない楽しみらしい。
一体、ここではどんな料理を出しているのか?
フードブロガーのパトリック・ライさん(38歳)は最悪な寿司に"たっぷりの油で揚げたホタテの寿司"と"ミニサイズのクルマエビの寿司"を挙げている。「両方ともとっても小さくて、見た目が貧相なんだ。どこでこんなネタを見つけてくるんだよ、って感じ」と言う。さらに寿司の代表格であるマグロの寿司もこの店では「ありえない」そうで、"煮崩れた茶色のタレが大量にかかっている"状態で出てくるのだとか。このレストランではほかにも、フルーツサラダ寿司やコーンサラダ寿司など、これまでの寿司の常識を破りまくるような新ネタでも有名、否、悪名高いそうだ。
中には"Ming General's Comrades(ミン・ジェネラルの仲間)"という歌まであり、歌詞も「なぜ右手が震えるのか 俺にはわからない/さあ食べようと自分を奮い立たせるが どうしてもダメなんだ/ひとたび口に入れたなら 心臓が助けを求めてくる/会計を済ませ 生き残った仲間と健闘をたたえ合うんだ/でも店の外には 新たなチャレンジャーが列をなす奇妙な光景があるのさ(意訳)」と期待を裏切らない内容だ。
以下はレストランでの寿司の実食映像。「魚、って感じなんだよね...。ネタの鮮度が落ちまくってる気がする」「魚臭いし、新鮮じゃないと思う。だけど"最悪"とまではいかないね」とのことだが...。
味がひどくても人気のある理由として、地元のフードライター、ラウ・キン・ワイさんは「香港人は常に新しく、また特別なものを求めているから」と分析する。いずれにせよ、香港人からは絶大な支持を受けているらしいMing General Japanese Sushi Restaurant。「我こそは!」と思う方は、香港に行った際に訪れてみてはいかがだろう。
【参照リンク】
・Notoriously Bad Food Makes Hong Kong Restaurant Insanely Popular with Bad-Eating Groups
http://www.odditycentral.com/foods/notoriously-bad-food-makes-hong-kong-restaurant-insanely-popular-with-bad-eating-groups.html
■関連リンク
日本人が好きな中華料理。1位は「餃子」(ギョーザ)、では2位は......?
無形文化遺産 「和食」VS「キムチ」の戦い勃発!「キムチの起源は中国」の声多数
韓国の学校の給食後が凄すぎる!! 散らかるトレイ、撒き散らされた残飯...いつもこうなの?
| Email this | Comments