Filed under: TV, 国内, カルチャー, 連載

「大丈夫です、全然。また新しいの作ればいい!」

『ひろいきの』(フジテレビ)で流れ星・ちゅうえいは自らの一発ギャグの構造を詳しく解説し、有吉弘行から「こんなに解説してていいの?」と心配されると、そうハッキリ自信満々に切り返した。『ひろいきの』は有吉の苦手分野などを克服させようという番組。有吉が持っていない「一発ギャグ」をその達人から伝授してもらおうという企画が3週にわたって放送された。そこで"先生"役に抜擢されたのが先出のちゅうえい、オジンオズボーン・篠宮、新宿カウボーイのかねきよだ。


いま、一発ギャグがキテる。
いや、いつの時代にも一発ギャグは注目されてきたが、いまの注目のされ方は少しこれまでと少し違う気がするのだ。

『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ)では「一発ギャグブルドン」という一発ギャグを競う企画が放送された(6月19日)ばかり。そこに出演したのは『ひろいきの』で先生役だった3人に加え、レイザーラモンRG、ハブ、くまだまさし。元々は「喫茶距離感」という企画でちゅうえいとかねきよが大爆発したことを受けて企画されたものだった。

さらに、その翌週(6月25日)には『ナカイの窓』(日本テレビ)でRG、COWCOW多田、ちゅうえいと、FUJIWARAの2人が出演した「一発ギャグの達人」が放送された。
中居正広は彼らが矢継ぎ早に繰り出すギャグに「一発ギャグってすごい!」「 ヤバイ! 今年一番楽しいかも」と涙を浮かべながら大笑いし、絶賛した。

ショートネタブームが去り、ネタ番組のほとんどが消えてしまった現在のテレビ界。
一発ギャグはショートネタよりもさらに短く笑いをとることができる武器である。しかも、いま注目を浴びている一発ギャグの使い手のほとんどが、元々本格派の漫才師として豊富な劇場経験のあるものばかり。だからハートが強いし、一発ギャグにさえもキャラクターがにじみ出ている。
一発ギャグは一瞬で空気を変えることができる。閉塞感が漂ういまのテレビの空気を切り裂いてくれるのではないか。

ギャガー随一の強心臓と称されるRGは力強く宣言した。
「スベるかスベらないかじゃなく、やるかやらないかです」

文=てれびのスキマ(http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/)

■関連リンク
南海キャンディーズ・しずちゃんが解散決断する直前、山里亮太が気づいた発見
ベタこそアナーキー? 志村けんが作り続けるコント
謎の公園番組『サタデー イン ザ パーク あしたは公園日和』とは何か

















Permalink

 | Email this | Comments

RSS情報:http://news.aol.jp/2014/07/11/sukima/