全国的に学校が夏休みに入ってまもない先週末の7月27日、自宅マンションで同級生(15)を殺害、遺体の一部を損壊したとして、長崎県佐世保市の県立高校1年の女子生徒(15)が逮捕されるという、実に痛ましい事件の一報が真夏の日本列島を駆け巡ったが、これを受け、掲示板サイト『2ちゃんねる』上では、事件発生直後(推定)の時間帯に、加害生徒と思しきユーザーのものと思しき書き込みがあったという声があがっている。
問題となったのは、『[観覧注意]殺しちゃったんだけど』というスレッド。加害生徒と思しきユーザーは、7月26日の22時08分、「出血はそんなにしてないどうしよう」というコメントと共に、真っ赤に染まった手と思しき画像を4点、その他、不鮮明な画像を1点、都合5点の画像を投稿した。無論、この時点で女子高生殺害事件はメディアも報じておらず、そのため、多くのユーザーは「釣り」と判断。「もうつまらんからはよ」「おっさん乙」などと、割と冷ややかなレスが大半であった。
し かしその後、同ユーザーは「駄目だ拭いても拭いても血が溢れてくる」というコメントと共に、ティッシュのようなものを握り締めた赤い手の画像を投稿(同・ 22時13分)、続いて、同様の画像と共に、「冷たくなったから温めた何で温かくならないの?今ねお風呂入ってるそれより皆脳髄の色って何色だと思う?」 (22時24分)、「脳髄や脊髄を培養液に漬けてずっと世話してあげるんだ 」(22時30分)という謎めいたコメントを投稿したため微妙な雰囲気に。しかし、これを最後にこのユーザーからの投稿は途絶えたこともあってか、「結局は釣りだったのか」という流れに落ち着きつつあった。
だが、翌7月27日の10時31分、ある別のユーザーから、「なんか高1が同級生殴って殺害ってニュースが出てるが」というレスがついたことで事態は急展開。当初は「釣り」と見ていた人々も次第に色めき立ち、投稿された画像を検証するなどの流れへと発展した。
無論、それがネットの書き込みである以上、当初、多くのユーザーがそう考えていたように、この人物が行った一連の投稿が、いわゆる「釣り」である可能性は否定できない。しかし、少なくとも、夏休みに入ったばかりで、未成年によるこうした痛ましい事件が起きてしまったこと、また、このような投稿が行われたことにより、不特定多数のユーザーがその傍観者として巻き込まれた形となってしまったことは紛れもない事実。これら一連のスレッド上でのやりとりを含め、一刻も早く、事件の真相が明らかになることを我々は祈るばかりだ。
文・猪俣進次郎
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