8月30日(土)大阪・万博公園もみじ川芝生広場にて、ウルフルズが「クリアアサヒPresents OSAKAウルフルカーニバル ウルフルズがやって来る!復活のヤッサ!!」を開催した。「ヤッサ」とは、万博記念公園でウルフルズが毎年夏に行ってきた野外イベント。2009年に活動休止した際、彼らの最後の舞台となった思い出深いイベントである。
イベント開催当日、5年ぶりに復活したこのお祭りを祝福するかのような快晴の中、子連れ、カップル、大学生風の4人組といった幅広いファン層の約1万8千人が集った。
LEDに過去の「ヤッサ」映像が映し出され、活動休止中の2010年からカウントダウンのように数字が表示されると、花道の中程に設けられたサブステージになんやらモゾモゾと動く物体が!ゆっくりゆっくり大きく膨らんで行くと、馬と鹿のイラスト、そして中央には「正」の文字が。その提灯型の〝馬鹿正直〟と書いた巨大風船がパンッと破裂したかと思うと、中からウルフルズの4人が登場!全員、青と白の縦縞のマントをまとった彼ら。復活の時のアーティスト写真で彼らが身につけていたシャツの柄と同じだ。そのマントを脱ぎ、オーディエンスの声援に応えながらメインステージに向かって歩いて行く。
1曲目は、"イェーイ"というトータス松本の唄い出しで始まる「バンザイ~好きでよかった~」。1万8000人の両手が挙がり、続く「愛がなくちゃ」に、口笛、拍手などが混ざり合う。「ウルフルズです! 元気ですか。帰って参りました!」というトータス松本のMCの後に、「彼女はブルー」「借金大王」「Let's Go Monday」と立て続けに懐かしい曲が披露され、そのままタイトな流れで最新アルバム収録の「ブヤカシャー!」へ。新旧取り混ぜたセットリストで終止ファンを引きつけた。
少し間をあけ、トータスが練習のような感じでポロポロとギターを奏でていたとかと思ったら「サムライソウル」へ突入した。その後メンバー紹介での声援に応え、「5年間お待たせしました。待っててくれてありがとう!!」と、リーダーであるウルフルケイスケがコメント。
MC明けは、トータス松本が"夏の定番"と紹介した「SUN SUN SUN '95」、「バカサバイバー」「あついのがすき」と続き、メンバーは一旦ステージ袖にはける。両脇のビジョンでは、架空の通販番組で物販を紹介していくという"ウルフルショッピング"がオンエア。転換の間もお客さんを楽しませるウルフルズらしいファンサービスである。その間にサブステージにはドラムセットが組み上がり、そこに衣装を着替えた4人が登場。「ツギハギブギウギ」、デビュー曲「やぶれかぶれ」、「いつも元気」を披露。続く「笑えれば」では、メンバー4人の向き合って演奏する姿が印象的であった。
メインステージに移り怒濤の後半戦へ。「あーだこーだそーだ!」「どうでもよすぎ」「明日があるさ」の後、続く『まいどハッピー』では、ウルフルケイスケがメインボーカルをとるというサプライズも。曲間の「迷ったら真っ直ぐ。迷ったら、行け。迷ったら、行け」というメッセージの後に、「迷ったら」「行け!」というコール&レスポンスが自然と生まれていた。
徐々に陽が落ちて涼しくなってきた時分。ステージでは「僕の人生の今日は何章目くらいだろう」がはじまった。曲終わりのMCではサンコンJr.とジョンBが「懐かしい曲もいっぱいやってるんですけど、ほんまに僕らいい曲多いなと思って。まだまだやるから楽しみにしておいてください!」(サンコンJr.)「なんやかんやで僕らって仲いいもんね」(ジョンB)とコメント。
「ヒーロー」からは、照明がグッと派手になり、「それが答えだ!」ではダンサーとともにトータスが花道の先端でダンスを披露。「事件だッ!」、そして「ええねん」で、最高の盛り上がりの中、本編が終了した。
アンコール1曲目は、大阪の大阪による大阪のためのナンバー「大阪ストラット」。曲中にウルフルケイスケが「六甲おろし」を歌い、オーディエンスはすかさずジェット風船を膨らませる。阿吽の呼吸で舞い上がったジェット風船の数がすごい。Wアンコールで「ガッツだぜ!!」、そしてデビュー前に作った曲「いい女」が披露され、トータスの本音のMCが溢れる。「5年前のヤッサ、あの時はもう1回ここに戻って来られるなんて、そんなこと何も考えられへんかった。あれなんやったんやろ......。今はこんな元気なんです(笑)。メンバーは誰1人立ち止まらず音楽をやってきた。そうやってそれぞれの音楽が行き着いた先がまたウルフルズやったってことを噛み締めたい。奇跡のような話ですよ。これからもよろしくお願いします!」
エンディングでは花火が打ちあがり大歓声の中、「ヤッサ」は幕を閉じた。この後、ウルフルズは10月4日(土)の川口を皮切りに、アルバム『ONE MIND』を引っさげた全国ツアー「ウルフルズツアー2014 ONE MIND ~あついのがすきすぎ~ supported by Viber」をスタートする。
【参照リンク】
・ウルフルズ オフィシャル・サイト
http://www.ulfuls.com/
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