日本でも創作などでよく知られた英国の「切り裂きジャック」(Jack the Ripper)について、その正体がポーランド系の英国人、アーロン・コスミンスキーだということが判明したと、英国のデイリー・メール紙などが報じている。
この事件は、1888年のイギリス・ロンドンを舞台に、確認されているだけでも5人の売春婦が、たった2ヶ月の間に連続して殺害されたもので、その知名度とは裏腹に、発生後100年以上経過しても、真犯人が不明のままの状態が続いていた。しかしその後、科学技術の目覚しい発展がもたらされたことにより、事件当初から保管されていた遺留品と、被疑者 ・被害者の双方の子孫から抽出したDNAによって今回の結論に行き着いたのだという。
なお、これまで被疑者として浮上した人物は何人も存在していたが、そのすべてが「確証」と呼べるほどの証拠がない状態であり、また、当時は模倣犯と思しき別の人物による類似の事件も頻発したことから、世界的に有名な未解決事件として知られていた。
ちなみに、今回「真犯人」とされたアーロン・コスミンスキー(Aaron Kosminski)は、事件発生当時、現場近くに住み、事件当初、目撃者の証言などから、被疑者の一人として逮捕されたものの、重度の精神的な錯乱や、筆跡鑑定の不一致などから、結局、真犯人とはされず、1919年に没している。
文・今岡憲広
■参照リンク
Jack the Ripper unmasked
http://www.dailymail.co.uk/news/article-2746321/Jack-Ripper-unmasked-How-amateur-sleuth-used-DNA-breakthrough-identify-Britains-notorious-criminal-126-years-string-terrible-murders.html
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