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℃-uteの日が今年も到来!彼女たちの強い絆がよく分かる5つの物語とは
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℃-uteの日が今年も到来!彼女たちの強い絆がよく分かる5つの物語とは

2014-09-08 22:00
    Filed under: 国内, 芸能, カルチャー, 音楽, 深夜, かわいい, 連載

    今年も9月10日がやって来る。9月10日と言えば皆さんにとっては何の日だろうか。牛タンの日。サン=ジェルマン条約が締結された日。内館牧子の誕生日。どれも正しい。しかしもっと大切な日だ。9月10日、それは℃-uteの日。今年もまた、日本武道館で5人組アイドルグループ、℃-uteが歌って踊る季節がやって来た。


    ℃-uteと言えばハロー!プロジェクトの中でもその実力は折り紙つき。2005年6月11日が結成日であり、アイドルグループとしては既にベテランの域である。だが彼女たちの歩んできた道は決して平坦なものではなかった。メンバーの脱退もあり、酸いも甘いも経験してきた彼女たちだからこそ、努力に裏打ちされた魅力がそこにある。10年目に入ってもなお日々進化を続けるグループ、それが℃-uteなのである。

    その魅力を是非とも日本武道館で体感してほしいものだが、読者の皆さんの中には℃-uteを知らないという方もいるかもしれない。だとしたらこの場所は、℃-uteの魅力を伝えるために使われるべきだ。しかし、どうやって......。そうだ! 季節はすっかり秋を迎えている。それならば、℃-uteの5人と秋祭りに行くというのはどうだろうか? それならば、彼女たちの素の表情も伝えることが出来るじゃないか!

    というわけで本日は、℃-uteのことをあまり知らない皆さんのために、℃-uteの5人との秋祭りの思い出を書き留めてみます。

    <岡井千聖、焼きそば上手に焼きがち>

    あーあ。結局来ちまった、地元の商店街が主催する秋祭り。どうせ家にいてもやることないからって来てみたものの、こういうとこって彼女とでも一緒じゃないとどこかさびしくなっちまうんだよな。とは言え自分にそんな彼女がいるわけでもなし......。ったく、いっそ帰っちまおうかな?
    「ちょっと、そこのアンちゃん! お祭りだってのに、何しけた顔してんの!」
    その声は? 振り向くと、岡井千聖がいた。焼きそばの出店で湯気の向こうに見える彼女は楽しそうに笑っている。そうか、昔からあいつ、焼きそば作るの得意だったっけ。子どもの頃は弟くんたちと一緒にご馳走になったものだ。
    「ほら。元気のないときはおいしいものを食べるのが一番。召し上がれ!」
    良いのか? お金ももらわないで、大事な商品差し出したりして。
    「いいからいいから! コンプライアンスなんて気にすんな!」
    こいつ絶対コンプライアンスって言葉の意味分かってねえなと思いつつ、ぼくはお言葉に甘えて焼きそばを食べる。うん、うまい。そう感想を伝えると、彼女はどんなもんだとばかりに自慢げにうなずく。そう、岡井千聖はいつだって元気だ。いつだってその場を明るくしてくれる。こんな子と一緒に暮らせたら毎日が幸せなんだろうなあ、と、なんとなく思っていたとき、後ろに人の気配を感じた。矢島舞美が目をらんらんと輝かせて、ぼくが持つ焼きそばを見つめていた。

    <矢島舞美、おいしいものを食べたときの笑顔が美しすぎがち>

    おいしいかどうか質問する必要さえなかった。矢島舞美は焼きそばを一口食べるごとに、
    「ン〜!」
    と声をあげる。こんなに美しい子にこんなに喜んで食べてもらえるんだから、焼きそばも嬉しいに違いない。彼女がおいしそうに食べている様子は人を幸せにする何かがある。白いご飯にいたずらで砂糖をふりかけられても気付かずにむしゃむしゃと食べてしまうほど、食べることに夢中なのだ。つまりそれは生きることに夢中だってことでもある。
    「あー、おいしかった! ごちそうさまでした」
    手を合わせて焼きそばにお礼を言う彼女。だがまだ半分ほど残っていた。珍しい。彼女が食事を残すところをぼくは見たことがなかった。もしかしたら体調でも悪いのかと聞いてみたら、彼女はこう答える。
    「すっごいおいしかったから、メンバーの皆にも食べてもらおうと思って!」
    彼女はいつもそうだ。自分の幸せを、メンバーの皆と共有したいという気持ちが当たり前のようにある。だから℃-uteのファン、いわゆるチーム℃-uteはいつだって彼女に幸せにしてもらえている。この子がリーダーで良かった、とそう思ったとき、物陰から音がした。目をやるとそこには、泣き出しそうな顔の鈴木愛理が呆然と立ち尽くしていた。

    <鈴木愛理、滑舌悪くて何言ってるか分からないがち>

    走り出した鈴木愛理に追いつくのはひと苦労だった。息を切らせてなんとか捕まえると、彼女の目からは既に大粒の涙がこぼれ落ちていた。わけが分からない。一体全体、どんな理由で泣いているんだ? 問い質すと彼女は重い口を開き、こう答えた。
    「フガフガ......。フガフガフガ......」
    駄目だ、全然分からない。ただでさえ滑舌が悪い上に、泣いているものだからさっぱり言葉が聞き取れないのだ。しかし彼女はさめざめと泣いている。そう、まるで失恋した女性のように。まさか?とぼくは思う。
    「フガフガ! フガフガフガ!」
    そうか、そうだったのか......。鈴木愛理は密かにぼくに対して恋心を抱いていて、さっきの矢島舞美とのツーショットを見てぼくら二人が付き合ってるって勘違いをしたってそういうことか。だが、それは誤解だ。ぼくはハロー!プロジェクトのファンだけど、誰か特定のメンバーとそういう風になりたいなんて思っていない。だから、取りあえず泣くのはやめるんだ!
    「フガッ! フガフガフガー!」
    彼女は首を横に何度も振った。どうやら鈴木愛理が好きだったのはぼくじゃなかったようだ。そして彼女が指差す方向を見ると、そこにはJuice=Juiceの金澤朋子と宮本佳林が手を繋いで歩いていた。金澤朋子と言えばこのあいだ鈴木愛理と一緒にディズニーランドにまで行った言わば恋仲。これは、明らかに浮気だ。だとすれば鈴木愛理の涙にも合点がいく。ぼくは悲しむ彼女のために、胸を貸してあげることくらいしか出来なかった。そのとき、カメラのシャッター音が鳴った。慌てて振り返ると、そこには中島早貴がニヤリと悪い笑みを浮かべていた。

    <中島早貴、カメラマンとして優秀がち>

    「へっへっへ。お二人さん、ナイスショットをいただきましたよ」
    油断していた。そう、中島早貴と言えば抜群のダンスパフォーマンスと、カメラマンとしての優秀な腕でおなじみなのだ。「SATOYAMA」を毎週見ていた自分としたことが、迂闊だった。なかさきのくせに一眼レフを持ち出したときから気付いておくべきだった!
    「さてこの写真、どうしましょうかねぇ〜? モーニング娘。'14の石田亜佑美ちゃんに見せても良いんですよぉ〜?」
    石田亜佑美と言えば、鈴木愛理さんに片思いをしていることで知られている。そんな写真を見せたら、石田亜佑美のハートはズタズタだ! なんてこしゃくなことを思いつくんだ、なかさきのくせに! だがそのとき、一陣の風が待った。闇を切り裂くようにして現れたのは、萩原舞その人であった。

    <萩原舞、ケンカ慣れしがち>

    「おいおい。弱い者いじめたぁ、見逃せねえなあ〜」
    萩原舞。℃-uteのメンバーでありながら、この街の全ての学園をシメている女番長だ。学ラン姿が実に凛々しい。こんな男前なアイドルがいるだろうか、いや、いるわけがない。萩原舞はポケットにいれた手をゆっくりと出す。握られていたのは、彼女の手製のヌンチャクだった。
    「このヌンチャクに人を殺させたくなかったら、とっとと去(い)きな!」
    ヌンチャクを振り回しながらそうタンカを切る彼女の目は、ハードラックとダンスっちまった者だけがまとう悲しみをはらんでいた。捨て台詞を残して走り去って行く中島早貴。確かにこれで誰も血を流さずに済んだ。だが果たして、これで良かったのだろうか? 武道館公演を控えて、℃-uteのメンバー同士の仲が最悪になってしまったのは事実だ。こんなことで武道館公演が成功するのだろうか?
    「おいおい、慌てるなよ。うちら、℃-uteだぜ? こんなことでダメになる、ハンパな5人じゃないのさ!」
    そう言うと萩原舞は学ランを脱ぎ捨てる。するとその下にはステージ衣装! ふと気付けばすぐそばに、岡井千聖、矢島舞美、鈴木愛理、中島早貴もステージ衣装を着て立っているではないか! 誰よりも強い絆で繋がれた5人のメンバー、それが℃-uteだ。そしてリーダーの矢島舞美は高らかに叫んだ。
    「行くよ〜っ! まっさらブルージーンズ!」
    そしてステージが幕を開ける。世界で一番素敵なお祭りが、今日もまた始まったのだった。


    <結論>
    本記事をお読みいただいた皆様に、℃-uteという5人のメンバーの人となりが少しでも伝わっていれば幸いです。「℃-ute(910)の日スペシャルコンサート2014 Thank you ベリキュー! In 日本武道館【前編】」は9月10日、日本武道館で開催ですよ!

    (相沢直)

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