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常に物議を醸す作品を世に送り出してきたラース・フォン・トリアー監督の最新作『ニンフォマニアック』。色情狂の女性ジョーの数奇な半生を描いた作品ということで、またも度胆を抜いてきた感満載だが、本作をいちはやく鑑賞した著名人から、続々と共感、感嘆、そして嫌悪の入り混じったコメントが届いている。


『愛のむきだし』『TOKYO TRIBE』などで知られる鬼才・園子温監督は、「最近、映画が甘すぎて面白くないと思ってる俺にとって、これほどの好物はない。これぞ求めてた映画!これぞラース・フォン・トリアーの醍醐味!日本の女優はこれを見て猛反省して、今すぐ全裸になってFU◯Kシーンをしろ!」と熱い思いほとばしらんばかりのコメント。

作家・よしもとばなな氏からは、「笑ってはいけないはずの場面で何回も吹き出してしまった。ここまで来ると痛快です!彼の撮った映画の中で私はいちばん好き。」、着衣シーンわずか18分という衝撃の映画『愛の渦』も話題となった三浦大輔監督は、「ただの"セックス好きな女"の話をこれでもかというくらい、まわりくどく、露悪的に描く執着心に、おっさんの哀愁を帯びた、しつこすぎる「前戯」を見た気分になった。」、音楽家・菊地成孔氏は「安心して『大嫌い』と言える監督の1人で、『了簡変えてコミカルになった』と聞いたので観たのですが、確かにコミカルではあったけど了簡はほとんど変わってなかったです(笑)。」などなど、様々な意見、感想が到着。感想は千差万別だが、観る者に強烈な印象と、いつまでも残る後味を与える映画であることは間違いないようだ。

シャルロット・ゲンズブールが自らを色情狂と認める女を演じ、彼女の性の旅路を8つの章で綴った本作。全編至るところに盛り込まれた過激なセックス描写にとどまらず、物語、映像、演技、ディテールのあらゆる面で、前代未聞のサプライズに満ちた衝撃作。そして、かつてのトリアー作品のように観客の気を滅入らせるような映画ではなく、娯楽性豊かな"喜劇"とも言える作品に仕上がっている。シャイア・ラブーフ、ユマ・サーマン、クリスチャン・スレイター、ウィレム・デフォーら実力派で固めた競演陣も話題だ。

『ニンフォマニアック Vol.1』は10月11日(土)から、『ニンフォマニアック Vol.2』は11月1日(土)から、新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町・渋谷ほか全国順次公開

【参照リンク】
・『ニンフォマニアック』公式サイト
http://www.nymphomaniac.jp/ 

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