待望すぎる『るろうに剣心 伝説の最期編』で、四乃森蒼紫役の伊勢谷友介は、壮絶な殺陣に身を投じて、緋村剣心(佐藤 健)と死闘を演じる。「400手ほどあったので、それ覚えるだけでも大変な作業でした(笑)」と蒼紫役を回想する伊勢谷に、本作への熱い想いを聞いた。
四乃森蒼紫は幕府の諜報部隊を務めた隠密御庭番衆、最後の御頭。維新の際、仲間たちは口封じのために幕府に殺され、生き残った蒼紫は剣心を倒して最強の称号を仲間に捧げるという執念にとりつかれ、修羅と化す。その静かなる迫力、蒼紫が銀幕に登場するだけで背筋が凍りそうだが、「ちょっと感情的に演じすぎたかな。原作ではもっとクールな男なので」と伊勢谷は蒼紫でいた時間を回想する。『伝説の最期編』で、満を持して剣心と対決をはたす。
その死闘は、感動的にさえ映る。男たちの想いを乗せて交わる刀が、まるでセリフのように強い語気を放っている。伊勢谷も、「殺陣の構成の中に感情の強弱などを仕込み、闘うことで気持ちが伝わっていく構造になっていると思いました」と納得する。『伝説の最期編』では短剣だけでカンフーみたいに戦うシーンがあって、その一方で大刀をブワンと振り回すシーンもありました。そういう構成の中に、蒼紫の感情も込めていってくださったと思います。だから僕らは、殺陣師の方を信頼して、ただやりきるということに集中しました」。
殺陣師やアクション監督・谷垣健治氏の裁量と才能が存分に発揮され、絶対に複製不能なアクション映画に仕上がった。映画監督も経験する伊勢谷は、『るろうに剣心』シリーズが、いかに特異で偉業を成し遂げているかを熱弁する。「殺陣を一生懸命作っていく現場ってすごいですが、アクション監督にそれを委ねて、現場レベルで思い切り作るシステムが、日本ではほぼないはず。それを叶えるのは監督の度量であって、そういう組織を作っているという意味でも、大友(啓史)監督はすごいと思いますね」。そのアウトプットである映画を観れば、『るろうに剣心』シリーズの凄みが誰だってわかるはずだ。『伝説の最期編』、覚悟して観よ!
映画『るろうに剣心 伝説の最期編』は、2014年9月13日(土)より、大ヒット超拡大全国ロードショー!
(C) 和月伸宏/集英社 (C) 2014『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』製作委員会
■参照リンク
『るろうに剣心 伝説の最期編』公式サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/rurouni-kenshin/
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