ハードワーカーにとって大敵は、睡魔でも空腹でもない。真の敵はバッテリー切れだ! 出先で誰から連絡が来るかわからない上に、即レスできないほど危険なことはない。ライフラインを絶たれたも同然であり、想像しただけで冷や汗ものである。
だが、もしそんな事態になっても、決してあきらめてはいけない。たとえどんな状態でも、会社の利益のために最善を尽くすことこそ、誇り高き企業戦士!そんな百選練磨の戦士たちなら当然知っていることだと思うが、念のためコーラと10円玉を使えば、発電ができてしまうサバイバル充電術を紹介したい。
●サバイバル・コーラ発電
<材料>
・コーラ 6本
・空き缶 6缶
・10円玉 6枚
・ワニグチクリップ 6本
・アルミホイル 適量
・割り箸 1膳
・スチールたわし
・缶切り
・LED電球1つ
な、なんと! たったこれだけの材料で発電が可能なのだ!コーラと10円玉は持っていて当たり前だし、キッチンアイテムとともに、たまたまワニグチクリップさえ持っていれば、電気を起こすができるというのだからありがたい話ではないか。
さて、続いて具体的な方法について、順を追って説明していこう。
1.空き缶の上部を缶切りで切り取り、スチールたわしで内部のコーティングをはがす。正直、これが最初の工程にしてクライマックスだ......。覚悟して挑むこと! 嫌いな上司や部下の顔を思い浮かべながら、割り箸をスチールたわしにぶっ刺し、ありったけの力で回すのだ!
2.ワニグチクリップの片方は缶の縁に挟み、もう一方は10円玉を挟み次の缶に投入。配列はいわゆる直列というやつだ。中学レベルの理科知識があれば朝飯前のはず!
3.コーラを缶それぞれにそそぐ。もしLEDが光らない場合は、ワニグチクリップが缶に接続する箇所にアルミホイルを敷いて再度トライすると写真のように点灯する。
このサバイバル・コーラ発電の仕組みはというと、2つの種類の違う金属(アルミと銅)の間に、電気を通す物質である電解質(コーラ)を入れ込むことで電池になる"ボルタの電池"の仕組みを利用した方法だ。
近年、太陽光発電や風力発電といった二酸化炭素を排出しない再生可能エネルギーが注目されていることを踏まえると、"コーラ発電"を応用という形で実用化も十分にあり得る。地球にも社畜にも優しい時代がすぐそこにあるというわけだ。
しかし、ここで触れておかねばならないことがある。今回の方法は6本のコーラを使用して約2.8Vの電気が発生するわけだが、スマートフォンを充電するには通常5Vを必要とする。つまり、コーラはその2倍である約12缶を要する......。
「全然、実用的じゃないだろ!」とつっこみの声が聞こえてきそうだが、知っているか知らないかでは、緊急時に大きな違いとなる。"もしも"の時を想定し、リスク管理ができてこそ、一流の企業戦士! さあ、今日も終電を逃したら訓練あるのみ!
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