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10月7日に発表された2014年度のノーベル物理学賞で、日本人研究者3名が同時受賞という快挙が成し遂げられたが、受賞者の一人である中村修二氏は、「"怒り"がすべてのモチベーションだった。怒りがなければ何も成し遂げられなかった」とコメントしたことも話題となった。
氏が憤ったのは、青色発光ダイオード(LED)を発明し、量産化を目指して開発してきた中村氏を取り巻く周囲の態度。青色LED開発後、当時勤めていた日亜化学工業と特許を巡り訴訟に至った経緯、自分の発明特許を会社が独占し、技術者の自分には「ボーナス程度」しか支払われなかったことに怒りを感じながら、その怒りの感情をさらなる研究への原動力に変えたのだ。

「怒り」を表現する英語には、中村氏が受賞後の会見で用いた「anger」が最もポピュラーだが、「rage」(激憤)、そして"最も激しい怒り"を表す「fury」の3つの単語がある。

その"最も激しい怒り"である「fury」をタイトルに冠し、ブラッド・ピットが製作総指揮&主演を務め、アカデミー賞に挑んだ戦争アクション大作映画が『フューリー』(11月28日(金)より全国公開)だ。『プラトーン』、『プライベート・ライアン』、『戦場のピアニスト』に続く10年に一度の傑作戦争映画とも言われ、アカデミー賞争いに絡んでくる事は間違いないだろう。

本作は、元海軍出身の経歴を持つデヴィッド・エアー監督によるオリジナルストーリーで、第2次大戦下のドイツ最前線を舞台にした大作で、その脚本に惚れ込んだブラッド・ピットが出演を熱望。ブラッドはナチスへの「激しい怒り」を持つ戦車部隊のドン・コリアー軍曹(通称ウォー・ダディー)を大熱演しており、『ファイト・クラブ』のタイラー・ダーデン、『イングロリアス・バスターズ』のアルド・レインに続き名キャラクターを生み出したと言っても過言ではない。また、ウォー・ダディーとともに300人のドイツ軍に立ち向かう怒れる軍団には、シャイア・ラブーフ、ローガン・ラーマン、マイケル・ペーニャ、ジョン・バーンサルら実力の演技派が脇を固めている。

ビジネスマンの諸君よ、大人しく日々業務につく事はカッコいい事なんかじゃない!時には「激しい怒り」を持って業務を遂行しようじゃないか!

■参照リンク
『フューリー』公式サイト
http://fury-movie.jp/

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