体育の日に際し、毎年発表されている全国の子供たちの体力・運動能力調査結果。毎年のように発表されては、その結果に様々な声が巻き起こるこの調査だが、今年は思わぬ異変が起きていることが明らかとなった。
10月12日、 文科省が発表したところによると、ソフトボール投げの測定結果について、調査を開始した1964年の33.4mから28.4mと、大幅に後退しているのだという。この結果について、専門家らはより深刻な野球離れが進み、ボールの投げ方そのものを知らない子供たちが増えているのでは?と指摘。文科省も「子供の体力向上には学校の体育や部活以外に、子供を外に連れ出し家族や地域で運動する機会を増やすことが重要だ」と、呼びかけているという。この結果に対し、ネット上では、
「それゃ公園で遊んでたら通報される時代だしな しゃーない」
「野球投げは修練しないとできないからな 蹴るはだれでもできるけど」
「いい年したおっさんが女投げだとめちゃくちゃ恥ずかしいよな」
「投げるって人生で役立たなすぎる」
「落ちるスライダーとかナックルとか覚えるひつようがどこにあるんだよ」
「遠投はテクニックだから教わればすぐ10mは伸びる」
...と、実生活にあまり役立たない「野球投げ」が、そもそも必要なのか?という声や、現代社会に生きる子供たちにとって、「外で遊ぶ」ということそのものが、周囲の環境的にも難しくなってきているのでは?と指摘する声が。
たしかに、こうした体力測定の結果がすべてではないものの、2020年のオリンピック開催国は日本。より多くの選手たちが活躍するためにも、社会全体の取り組みとして、子供たちが自由にのびのびとスポーツを楽しめるような取り組みが必要と言えるだろう。
文・葛西敦規
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