『アバター』や『モンスターズ・インク』など、いまや映画において欠かすことのできなくなったコンピューターグラフィクス(CG)技術。近年では、テレビ番組やCMでも数多く見られるようになったが、そんな中、フルCGで作られたあるCMが局地的に話題を集め、ツイッター民の胸を熱くしている。
「確かにこのCM凄い!!......制作費メッチャ掛かってそう」
「ディズニーアニメかよ!」
「映画化お願いします!」
以上は冷凍食品ブランド「餃子の王国」のCMに対する、ツイッター民からの感想。口々にクオリティの高さを大絶賛する書き込みが並ぶ。いったいどのようなCMなのだろうか?
【動画】https://www.youtube.com/watch?v=NlQw5NAPWqs
これはすごい......。制作したのは福岡市に拠点を置くクリエイティブ・スタジオ空気株式会社(KOO-KI)。同社に所属する映像ディレクターの木綿達史さんは、10月11日に都内で開催された「ぼくらの福岡クリエイティブキャンプ」の説明会で、このCM動画を紹介すると同時に、次のような事実も教えてくれた。
「実はこのCM、熊本でしか流れてないんです......」
えっ! このクオリティでローカルCM!?!?
発言直後、会場からは驚きの声、そして笑い声が漏れ、さらには"なんという才能の無駄遣い......"という声なき声で溢れた。はっきり言って、ローカルCMにしておくのはMOTTAINAI!!
ちなみに「ぼくらの福岡クリエイティブキャンプ」は、クリエイター・エンジニアを対象に福岡への移住を前提とした2ヶ月間のトライアルワーク(体験就業)を行う取り組み。そのため、同日のイベントにはKOO-KIだけでなく、さまざまな制作実績を持つ会社も参加した。
上のスクリーンショットは、「ぼくらの福岡クリエイティブキャンプ」に参加しているゼネラルアサヒという会社のサイトに掲載されているもの。同社は印刷・製本を行うほか、CG制作も行っており、あの「ジャ〜パネット♪ジャ〜パネット〜♪」でお馴染みの、ジャパネットたかたのCGも手掛けている。
実は、めちゃくちゃレベルの高いCGをつくる福岡の"ローカル企業"。「ぼくらの福岡クリエイティブキャンプ」には、こうしたCGをつくる会社だけでなく、ソーシャルゲームの制作スタッフや広告プランナーを募集する企業も参加している。同プロジェクトは、こうしたイケてる企業への就職を強力に後押ししてくれる、またとないチャンスなのだ。少しでも「クリエイティブな仕事をしてみたい!」と考えている人は、福岡にも目を向けてみてはいかがだろうか。
【関連リンク】
ぼくらの福岡クリエイティブキャンプ
http://fcc.city.fukuoka.lg.jp/
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