『俺が今でも悔しいと思うのは、そのときなぜピースサインができなかったのかだ』
ーアントニオ猪木
元気ですかーーーーッ!!全国のハードワーカーズ各位には言うまでもないですよね。元気があるから仕事ができる。元気がないのに仕事をしていると上司がパワハラで訴えられちゃいますからね。
元気があれば何でもできる。元気があれば、現金もできるさ。ムフフ。とはわれらがアントニオ猪木会長の渾身の一言です。これが単なるダジャレではなく、永久電気の発明や、アントンハイセル、さらには北朝鮮における国民的プロレスイベントの開催など度重なるイノベーションプロジェクトの永久チャレンジ(チャレンジし続けるかぎり、それは失敗ではない!!)による天文学的な金額の借金を重ねた末の発言だからしびれます。
われわれハードワーカーズとしては、最敬礼せざるにはいられませんね。個別のチャレンジの詳細についてはもちろん各自調査!!
常人であれば発狂してもおかしくない規模のチャレンジと失敗(?)の繰り返しの果てに、猪木会長は、元気があればなんでもできると、心の底から確信したに違いありません。
さて人類史に残るメンタルの強さを誇るアントニオ猪木会長ですから、われわれハードワーカーズが学びたい珠玉の名言は枚挙に暇がありません。
政治スキャンダルが露見されたときに記者に取材されれば『どうってことねぇよ!!』と喝破し、
部下のレスラーに悩みを打ち明けられれば『おめぇはそれえいいや』と切り捨て、
試合の前にアナウンサーに心境を聞かれて『出る前に負けること考えるバカがいるかよ!!』と顔面を張り倒し、
あげく、ファンにかけるメッセージは『馬鹿になれ』と突き放す。
そんなアントニオ猪木会長の自由すぎる感性から生み出される言葉の数々は、どれも人生に対する劇薬のような力を感じるものばかりですが、なかでも、お得意先や会社の事情、上司の思いつきに振り回されることを日常の喜びとする、われわれハードワーカーズにとって最も参考にしたいことばをあえてひとつ挙げるとすればこの一言です。
『俺が今でも悔しいと思うのは、そのときなぜピースサインができなかったのかだ』
このことばは、猪木会長が若かりし頃、女性スキャンダルをフライデーされたときのことを振り返ってのものです。
自分にとって、一番恥ずかしい瞬間を最も『美味しい』瞬間と捉えるその感性。
アイドルでもプロレスラーでもない、われわれハードワーカーズもマネしたいものです。
プロジェクトの失敗や、打ち合わせでダダすべりした瞬間、あるいはプレゼンが全くうまくいかなかったとき、仕事をしていれば隠れたくなるとき、今すぐ実家に帰ってしまいたくなるとき、さまざまな逆境があります。
そんなときこそ、猪木会長の生きざま、そして、このことばを思い出し、己の心のケツを蹴り飛ばして、ピースサインを決めて、笑顔で仕切り直したいものです。
もちろんその場面に続くのは、
「この道を行けばどうなるものか、危ぶむなかれ。
危ぶめば道はなし。踏み出せばその一足が道となりその一足が道となる。迷わず行けよ。行けばわかるさ」
というあのポエムです。
2014年も残すところあと2カ月、予算だの納期だの、いろいろ障害はありますが、道はどんなに険しくとも笑って歩いていこうぜ。
文/三浦崇宏
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