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現在グループステージの折り返し地点のUEFA欧州チャンピオンズリーグ。リーグ戦との過密日程で名だたるビッグクラブも苦戦するCLだが、今季当然勝ちあがってくるであろうチームの多くが前半戦で予想外の苦戦を強いられている。そんなグループリーグ後半の展望を予想しつつ、ガッカリなチームとサプライズを起こしているチームを挙げたいと思う。




【ガッカリ】ユベントス(グループ A)

昨年のファイナリスト、アトレチコ・マドリーがいるグループとはいえ、ギリシャのオリンピアコスとスウェーデンのマルメと比較的楽なグループと予想されていた。しかし蓋を開ければ1勝2敗、イタリアの名門が苦しんでいる。
オリンピアコスがアトレチコに勝ち、マルメがオリンピアコスに金星を挙げるなどこのグループは予測不能モードに入っていることも災いし、ユベントスはアトレチコ、オリンピアコスと2連敗で1勝2敗。
波乱の中できっちり負け越していることで事態が一層深刻化している。
ポジティブな要素としては一度敗れた2チームとの再戦がホームゲームであることだろうか。

【ガッカリ】リバプール(グループ B)

ガッカリ筆頭が間違いなくリバプールだろう。レアル・マドリーは別格としても、ブルガリアのルドゴレツ・ラズグラトと、バーゼルがいるこのグループで1勝2敗。
新体制が上手くいっていないことが大きな要因で、単純ではないもののスアレスの移籍による「スアレスレス」が成績にも反映している。特にバーゼルに敗れたのは大きな誤算だった。
ルドゴレツが思いの他健闘していることが幸いし勝ち点3は、3チームならんでの2位タイということで、グループ通過の望みは十分にある。マドリーと2強で通過当然という下馬評だけ考えると物足りないが、悲観する状態ではない。

【ガッカリ】マンチェスター・シティ(グループ E)

多くのサッカーファンの意見が一致するであろうガッカリもう1チームは、マンチェスター・シティ。ここ3シーズンで2度のプレミア制覇を達成したチームが、ここまで勝ち無し3試合0勝1敗2分け勝ち点僅か2と振るわない。この成績はバイエルンに7-1といいようにされたローマより下という残念な現状だ。
特にグループにおいて弱冠総合力に落ちるCSKAモスクワとの試合でアウェーとはいえ2-2のドローに終わったのが低迷の原因。しかしながら、ロシアの凍るような寒さと無観客という張り合いの無い試合には同情の余地あり。ホームサポーターの温もりが身に滲みるであろう、次戦ホームでのCSKAとの再戦がグループリーグ突破の鍵になりそうだ。

【サプライズ】ボルシア・ドルトムント(グループ D)

常連のバイエルンと中位置の5位をキープしているレバークーゼンはさて置き、ブンデスリーガで絶賛低迷中のシャルケ、ドルトムントが、欧州では好調なのが大きなサプライズだ。

特にリーグ15位でもっか4連敗中と低迷中のドルトムントが、アーセナルを差し置いてグループDをぶっちぎっている現状は驚きを通り越して奇跡ともいえるが、不思議なことに現在の3勝どれも「らしい」試合運びで輝きを放っている。
ただしリーグでどうにも打開策が見つからずゲン稼ぎに好調なCLのユニフォームで出場するなど、すでにアイディアが尽きているような行動から見ても、グループリーグ後半に雪崩れのように崩壊する危険性をはらんでいる。「いい香川」をもうしばらく見たい人はブンデスではなくチャンピオンズリーグのCS放送への契約をお勧めしたい。



【参照リンク】
・UEFAチャンピオンズリーグ
http://jp.uefa.com/uefachampionsleague/index.html 

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