死んだ後は宝石になれる...そんなサービスが提供されはじめたとしたら、みなさんはどのように考えるだろうか。
スイスにあるAlgordanza社によると、亡くなった人を荼毘にふしたあとの遺灰から、ダイヤモンドを精製、それを宝飾品として身につけることができるというサービスが考案され、話題となっている。これまでも、実験レベルでは、遺骨からダイヤモンドを精製する技術は試みられてきたが、それを商用サービスとしてここまで大々的に展開しはじめたのは同社が初めて。
なお、同社によると、この技術は遺灰に強烈な圧力と熱をかけて行うのだというが、同社のサイトなどで公開されている実物写真は、まさに普通のダイヤモンドと同じ。遺灰の中に含まれている成分などが反応し、青みがかった色などになることもあるというが、そのいずれもが、宝飾店などに展示されていても何ら違和感のないものばかりだ。
こ の「遺灰ダイヤ」、その製作にあたっては、約3ヶ月程度の時間と、5000~2万2000ドルの費用がかかるとのこと。希望者が殺到する一方で、倫理的な問題を指摘する声もあがりはじめているだけに、今後、どのような展開をもたらすか気になるところだ。
文・山田浩一
【参照リンク】
http://www.npr.org/2014/01/19/263128098/swiss-company-compresses-cremation-ashes-into-diamonds
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