シーズンシートへの招待や、車椅子の寄付など、プロの野球選手たちが個人として行っている慈善活動。それらの多くは、大手メディアなどで大々的に取り上げられることがほとんどであるが、そうした中、あえてそうした訴求をせずに行っていた阪神・福留孝介選手が「かっこいい」と話題になっている。
これは、現在、劇症型心筋炎で闘病中の長野県の少女・小松愛子(7)ちゃんのサイトやFacebookページで明らかとなったもので、手術に際しての渡米の直前、福留は愛子ちゃんに対し、自身を含む阪神の選手たちサインが入ったユニフォームと、トラッキーのぬいぐるみをプレゼントしていたという。無論、こうした行為に対し、福留側がアピールすることはなかったため、後からこのことを知った人々からは、「ドメさんかっこよすぎるわ」「FAとかで綺麗事言うのよりこういう方が好感持てる」「黙ってやるところが男らしい」「福留ってプロ野球選手らしいプロ野球選手だわ」と賞賛の声が相次いでいる。
実は福留、自分からアピールはしないものの、メジャー時代の2011年には、東日本大震災への義援金として100万ドル(約8000万円)を寄付するなど、これまでも一部の野球ファンの間ではその「漢っぷり」のよい行動に「かっこいい」という声があがっていた。事実、震災時に送った100万ドルは、翌年、彼自身がホワイトソックスと契約した際に得た年俸と同額。当時、心無い人々から言われた「年俸何億ももらって、余った金を出しただけ」「人気とりがしたいだけ」ということでは断じてない。
福留が今回プレゼントを贈った愛子ちゃんは、その後、無事に米・コロンビア大学に到着したとのこと。彼女の手術が無事に終わり、いつか、福留のプレイを球場で見れるようになる日が訪れることを祈るばかりだ。
文・久保田太陽
【参照リンク】
・https://www.facebook.com/aikochanwosukuukai/photos/a.280598672139895.1073741828.280593635473732/303769679822794/
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