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近ごろ、LINEの「クリエイターズスタンプ」がお小遣い稼ぎの手段として、注目を集めている。スタンプの単価は100円と非常に安価だが、人気を得た商品は爆発的な売上を記録することがあるのだとか。「スタンプ長者」として名を馳せた森もり子さんは、具体的な収入は明かしていないものの「家族で海外旅行に行けるくらい」「新車が買えるくらい」の金額を、スタンプ販売から得ていると、各ニュースメディアで語っている。
「俺、絵が下手なんだよね......」
本業以外の収入源が欲しいと切に願う一方で、そう嘆いてしまう読者もいるかもしれない。だが、副業は何もLINEスタンプだけではない。
たとえば10代のころ、バンドを組んでギターやドラムの上達に精を出していた人は決して少なくないのでは? また、そんな人が今、大人となって音楽を聞くときは、iTunesなどの配信サイトで購入する場合も多いと思う。
実は、レコード会社でなくてもiTunes Storeで自作の曲を配信することができる。もっとも、登録は英語で行わなければならないし、アメリカの納税者番号が必要となるので、ちょっとハードルが高い。ただ、ROUTER.FMなど日本の会社が行っている日本人向けサービスもあるので、それらを利用すればiTunesやAmazon MP3などへの配信が容易にできる。かつて「ワシは、ビルボードでトップを獲るで! 男を上げるんや!!」と息巻いていた人にとって、夢のある話といえそうだ。
一方、音楽や楽器の心得はないが、「ゲームが好き」という人は多いのではないだろうか? 今やゲームも、自作できる時代になっている。
プレイステーション公式サイトに11月、津田大介さんのインタビュー記事が掲載。そこで話されているのは「インディーズゲーム」についてだ。インディーズゲームとは、音楽業界のインディーズと同じように、個人あるいは小規模のチームによってつくられたゲームのこと。津田さんによると、ゲーム制作に必要となるデバイスが、ネットを通して安く簡単に入手できるようになったといい、「昔は一つのゲームを作るのに莫大な資金が必要だったのが、いまは初期投資が比較的少なくてすむ。しかもそのソフトが優秀」とコメントしている。
つまり、「RPGツクール」シリーズとか、「3Dシューティングツクール」とかが昔あったけど、われわれ一般人がプロと同じレベル機材を使ってゲームをつくれる時代が到来したということ。
また、「つくる側」ではなく「プレイする側」も、ゲームを使ってお金を得る方法はある。
PlayStation4には、「シェア機能」と呼ばれるシステムが搭載されている。これは、1本のゲームソフトを仲間と共有できることはもちろん、実況プレイ、すなわち「ゲーム実況」のシェアも可能だ。たとえば、仲間内で盛り上がったゲーム実況をYouTubeなどに掲載してみたら、PVが伸び、広告収入を得られた、なんてことも起こり得る。
ちなみに津田さんは、ゲームをシェアする流れを「セカンド・サマー・オブ・ラブ(リスナーが主体の「レイブ」開催が相次いだ、80年代イギリスの音楽ムーブメント)」になぞらえている。つまり、つくり手だけでなく受け手、遊び手が文化を創造する時代が来た、というわけだ。
お金を生む手段は意外とあるのだと、実感いただけたのではないだろうか? ブログをコツコツと更新、なんてことをしなくても、好きなこと、自分にとって意味のあることを実行し、収入を得ることは決して不可能ではない。それでは、同志諸君の健闘を祈る!
■参照リンク
津田大介が語る インディーズゲームのクリエイティビティと可能性
http://www.jp.playstation.com/cp/topics/2014112601.html Permalink
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RSSブログ情報:http://news.aol.jp/2014/12/02/line/