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「好きなことで、生きていく」なんてコピーでYouTuberと呼ばれる人たちが話題です。「YouTuber」がどうかとかは置いておいても、「好きなこと」を仕事にして「生きていく」ことは誰しもが一度は憧れることでしょう。



爆笑問題の太田光は、ある番組に出演した際、「好きなことを研究して仕事にしたい」と夢見る子供から「どうやったらその夢が実現できますか?」と質問を受けたことがあります。そのときに、太田は本居宣長の偉業を持ち出して答えています。

本居は学問的好奇心だけで趣味で『古事記』と「一生付き合い」最終的には、それを解読したのです。そんな本居宣長の態度を小林秀雄は「対象と長く付き合う事、何十年も付き合っていればそのことが理解できるってことが学問」と評したそうです。
太田はそのことを子供たちに分かりやすいように親子関係を例に説明します。たとえば子供が元気がなさそうとしているときに親は「学校でなにがあった?」とピンとくる。それこそが学問なんだ、と太田は言うのです。
それは「学問として勉強しようと思ってるんじゃないんだけど自然と君たちに興味があるから君たちのことが全部分かるようになる」からです。
「だから、夢を叶えたいっていうのは、その興味を持ち続けて長ーくその対象と付き合う、付き合い続けるってことじゃないかなって気がしますね」

それがすぐに仕事になるかどうかは関係なく、「好きなもの」に長く興味を持ち続けること。それこそが夢を実現する近道なのです。

文/てれびのスキマ

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