12月23日にカロリーメイトが公開したパロディ版『ベルサイユのばら』がとにかくヤバい。不朽の名作として、これまで至るところでパロディ化されてきた『ベルばら』だが、このカロリーメイト版は豪華なキャスト陣、キレッキレの原作ネタいじり、そしてテンポ抜群のFROGMAN脚本と、これまでの作品とは一線を画す問題作になっている。
http://youtu.be/oP9HEA22bMo
あの緋○剣心が、坂○銀時が!豪華キャストの"超本気の演技"がヤバい!
このパロディ、とにかくキャストが豪華。オスカル役には、『るろうに剣心』の剣心役で、宝塚時代には自らオスカルを演じた涼風真世さん。フェルゼン役は、『銀魂』の杉田智和さん。杉田さんに至っては、本作出演に当たってフェルゼンのコスプレまで披露し、ノリノリでスウェーデンのイケメン貴族を演じている。マリー・アントワネット役の若手最注目声優・雨宮天さんと合わせ、新旧人気声優の熱演によって、ナンセンスなパロディアニメに"謎の本格感"が生まれている。
『ベルばら』のタブー中のタブー「禁断の四角関係」を堂々と茶化していてヤバい
『ベルばら』といえば、国王の妻マリーに横恋慕するフェルゼンや、フェルゼンとアンドレの間で揺れるオスカルなどなど、革命前夜とは思えないくらい超濃厚なラブロマンスが特徴だが、このパロディ版ではそんな原作の"聖域"を徹底的に茶化している。あまりのぶっちゃけぶりで、誰かが怒るんじゃないかと心配にもなるが、よく見ると案外原作を踏まえて作られているのは、さすが『鷹の爪』のFROGMAN監督だ。
「ショックを受けるとカミナリ」「背中に花」など原作の演出を実際にやっちゃってヤバい
『ベルばら』と言えば、「お姫様が喋るときに背中に花を背負う」「ショックを受けると白眼むいてカミナリが落ちる」など大げさな感情演出が特徴だが、本作では花びらやカミナリが実際に登場。居酒屋の店員も巻き込んで、舞台を目茶苦茶に引っ掻き回している。アントワネットが喋る度に居酒屋のおっちゃんが毎回花びらを掃除するなど、これまでオマージュもパロディもされ尽くした「ベルばら演出」の、斬新すぎる表現方法は必見だ。
唐突に始まるカロリーメイトの宣伝がヤバい
ここまでぶっ飛んだアニメだが、一応は大塚製薬「カロリーメイト」のCM。居酒屋のメニューになぜか「カロリーメイト」がある、という設定で強引にカロリーメイトの宣伝を挟んでくる。その結果、場末の居酒屋でフランスのお姫様がカロリーメイトを食べるという相当にシュールな状況になってしまうのだが、不思議と観終わった後にカロリーメイトが食べたくなってくるので、CMとしては大成功だろう。
■参照リンク
チャンネル5.5 「居酒屋のばら」
http://youtu.be/oP9HEA22bMo
チャンネル5.5公式サイト
http://cmt-ch5-5.tv/
| Email this | Comments