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映画『ミュータント・タートルズ』がアクション戦隊ヒーロー大作として成功した3つの理由
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映画『ミュータント・タートルズ』がアクション戦隊ヒーロー大作として成功した3つの理由

2015-01-26 18:00
    Filed under: カルチャー, 映画

    カワバンガ!恐らく日本で、最も有名なアメコミ・ヒーロー「ミュータント・タートルズ」が帰ってきました!しかも、さらに素敵になったミーガン・フォックス嬢と一緒に!!



    "帰ってきました"と書きましたが、これは正確ではないですね。"スクリーンに帰ってきた"という言うべきですね。なぜなら「ミュータント・タートルズ」は、つい最近までCGアニメ版が日本のテレビ(テレビ東京系)でも放送されていました。日本において、もっともアニメ版が放送されたアメコミ・ヒーロー=だから日本でももっとも知られているアメコミ・ヒーローではないかと思うのです。

    タートルズのアニメが日本で放送されたのは91年、NHKの衛星放送が始まり。僕はテレビ東京で放送されていたイメージが強いのですが、テレビ東京では、NHKのあとの93年から放送されていたそうです。と同時に、タカラ(現タカラトミー)からおもちゃが発売されました。以来、再放送や新シリーズがまめに日本のテレビでもオンエアされていたので"タートルズを知っている"という人は日本でも実際多いのです。先日、仕事でご一緒させていただいた、ある女優さんも「子どものころタートルズが大好きでした」と言っていましたから。



    「ミュータント・タートルズ」は、正式には"TEENAGE MUTANT NINJA TUTLES"と言います。84年に自費出版でデビューし、それが業界人の目にとまり87年にアニメ化&おもちゃ化、90年に実写映画化されています。この実写映画版は、ほぼ1年遅れで日本でも公開され、これと連動するように87年版のアニメが日本でもこのタイミングで放送された・・・それが前述のNHK テレビ東京ですね。

    この時代は、トランスフォーマーのおもちゃがアニメとの連動とヒットしていたし、89年にはティム・バートン版「バットマン」が驚異的な成功をおさめていたので、おもちゃ・アニメ・映画になるネタとして"タートルズ"に白羽の矢がたったのかもしれません。
    以来、ずっと愛されてきたキャラクターですが、昨今のアメコミ・ヒーロー映画ブームの中「タートルズをもう一度、スクリーンで観たい!」との声があがり、見事に復活!それが本作です。

    僕は3つの意味で、今回の映画は成功したと思いました。

    1、ちゃんとアクション・ヒーロー映画だった
    タートルズが、アメリカはもともと、80年代に人気のあったX-MEN(ミュータントですから)&アメリカでブレイクしていた忍者コミック、映画に影響を受けて生み出されたそうです。なので、たしかに "かわいい動物キャラ"だったことも魅力の一つだったのでしょうが、その本質は、ヒーロー活劇なのです。だからマイケル・ベイがプロデュースしたことは大正解だったわけで、一つ間違えれば"ゆるキャラ・コメディ"に終わってしまう"彼ら"で、立派な戦隊ヒーロー物を作ってくれました!


    2、"ダーク・ヒーローもの"にしなかった
    もちろん、このキャラで「ダークナイト」みたいな映画になるわけはないのですが(笑)、タートルズたちの造形が妙にリアル=ちょいグロな分、アクション系モンスター映画にも出来た気がするのです。実際、ベイは、当初「タートルズたちをエイリアン」という設定に変えようとしていたそうです。
    だから亀に似たエイリアンが地球で暴れる、"トランスフォーマー"みたいな映画になっていたのかもしれません。しかし最終的にオリジナルの設定を活かし"アクションは本格的に、キャラは楽しく"を徹底しています。なお劇中、ミーガン・フォックス演じるエイプリルが、「彼らはエイリアンじゃないのよ」と言うシーンがありますが、これはボツになった映画版の設定をパロったセリフなわけです(笑)


    3、キャラクターたちの描き方
    実はミュータント・タートルズは、 "TEENAGE MUTANT NINJA TUTLES"というのが正式名称なのですが、この"TEENAGE"の部分を活かしたこと。要は、タートルズたちを、妙に熱くて、ちょい思慮の足りない=要はおバカな奴らとして、微笑ましく描いているのです。
    面倒くさくて、トラブルメイカーで、扱いに困るけれど、どっか憎めない奴ら、まさに十代の生意気小僧ですよね(笑) そう、今度のタートルズたちは、"かわいい"というより"愛らしい"のです。これは同じ動物系ヒーローである「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のロケットが、酸いも甘いも噛み分けた"大人"だったのとは対照的です。むしろスパイダーマンに近い。だからでしょうか?タートルズたちを見守るミーガン・フォックスにこれまで以上に母性を感じました。もちろん彼女が実生活でも母親になったことも大きいのでしょうが、彼女を"タートルズの母"として描くことで、ドラマに深みが生まれました。最後に彼女が言うセリフが、すごくいいのです。

    http://youtu.be/HG5z6K7YzeQ


    かつてタートルズが好きだった人は必見です。そして今までタートルズのことを知らなかった人も、ぜひあなたのお気に入りのヒーローに彼らを加えてあげてください!

    『ミュータント・タートルズ』は2月7日に日本公開
    (C)2014 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

    テキスト/杉山すぴ豊

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    RSSブログ情報:http://news.aol.jp/2015/01/26/mutantturtles/
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