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道重さゆみ卒業ライブBlu-rayが遂に発売 ドキュメント映像5つの必見シーンを秒刻みで解説
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道重さゆみ卒業ライブBlu-rayが遂に発売 ドキュメント映像5つの必見シーンを秒刻みで解説

2015-02-13 22:30
    Filed under: 芸能, 音楽, 深夜, かわいい, 連載

    2月11日、ファンが待ちに待った「モーニング娘。'14コンサートツアー秋 GIVE ME MORE LIVE 〜道重さゆみ卒業記念スペシャル〜」のBlu-rayとDVDが遂にリリース。伝説となったコンサートだけあって発売と同時に品切れとなる店が続出しているようだ。既に観たファンのあいだでもコンサートの評価が高いのは勿論だが、必見はBlu-rayに収録されたツアーのドキュメント映像。卒業間近の道重さゆみの本音の言葉が聞けるとともに、モーニング娘。'14としての最後のツアーを楽しむメンバーたちの姿が感動を誘う、出色の映像となっている。


    この特典映像、合計時間は38分54秒となる。はっきり言って全てのシーンが必見でありどのカットを取っても語りがいがあるわけだが、ここではその中でも絶対に見逃せない5つの場面を紹介する。あの伝説の卒業コンサートに行った方も行っていない方も観ておかないと人生を100%損してしまう内容のため、是非ともBlu-rayを手に取っていただきたい。

    それでは以下、5つの必見シーンである。

    【その1】 07分34秒~

    山形公演を終えてメンバー全員が焼肉を食べる場面だ。モーニング娘。史上最も仲が良く、最も強い絆で繋がれた彼女たちの日常風景がなんともぐっと来る。道重さゆみがお母さんのように「いただきます!」と言ってから全員で「いただきます!」と言うという、それだけの場面でなぜか涙がこぼれ落ちそうになる。

    乾杯の際に率先して「がんばっていくた!」と声をあげる生田衣梨奈のでしゃばり感も良い。鈴木香音は肉を食べることに夢中で膝を立ててしまっていて行儀は悪いがそれもまた良い。だが何と言っても道重さゆみの隣の席で、道重さゆみがお肉を食べる様子を嬉しそうに見つめる石田亜佑美のきらきらとした瞳がたまらない。道重さゆみが喜んでいる姿が何よりも幸せだと感じる当時のモーニング娘。'14のメンバーの気持ちが伝わる名場面だと言えるだろう。

    【その2】 14分13秒~

    コンサートのリハーサル風景だが、道重さゆみがソロ曲「シャバダバドゥ〜」を歌う際、彼女以外のメンバーは客席に一旦降りてステージを見つめる。その際に道重さゆみの一挙手一投足、その一瞬たちとも決して見逃すまいと真剣な表情を浮かべるメンバーたち。寂しさも切なさもあるだろう。だが、いやだからこそ、彼女たちは道重さゆみから何かを学ぼうとしている。

    工藤遥はうつむいて髪をくしゃくしゃにし、それでも頭を上げて涙をこぼさずに道重さゆみを見つめている。小田さくらは道重さゆみの歌声に合わせて声を出さずに歌っている。鞘師里保は凛とした表情を決して崩さずに、リーダーのパフォーマンスを真っすぐに見つめる。そこにはモーニング娘。のこれからを担うことを決めたプロしかいない。こうして道重さゆみというイズムは、これからのモーニング娘。に確かに繋がれていくのだった。

    【その3】 27分24秒~

    NHK大阪城ホールの楽屋風景。カメラを定点で置き、メンバーたちがふざけ合い笑い合いながら喋っている。そんな映像が一つの作品になり得るほど、当時のモーニング娘。'14は特別な存在だった。もちろん今のモーニング娘。'15も特別な存在ではあるが、このメンバーでのこの風景が世に残るという仕事ぶりは賞賛に値するだろう。

    大阪弁で一人一つずつ喋ろうと言い出す佐藤優樹の自由さが素敵だ。すぐ目の前にいる石田の頭をチョップでぽんぽんと叩き続ける譜久村聖の安心感も観ていてたまらない。ヤングタウン土曜日で道重さゆみとともに鍛えられた飯窪春菜は石田の道重に対しての「うそやんめっちゃかわいい!」という台詞を聞き逃さずに「ほんまやめっちゃかわいい!」とノり、さらに道重さゆみが「そんなこと......ほんまや!」と返す一連のムーヴは明石家さんま直伝の伝統芸だ。日々の鍛錬が今に生きているということを示す貴重な映像である。

    【その4】 22分40秒~

    はっきり言ってこの映像だけでこのBlu-rayは買う価値があると言っても一切過言ではない。伝説の卒業コンサートでのスピーチも大きな話題となったが、地元、山口でのコンサートで道重さゆみがファンに伝えたメッセージは必見にも程がある。

    道重さゆみは地元での山口公演を何よりも大切にしているというのは周知の事実だが、その理由が本人の口から明かされる。「地元を大切にしてるっていうのもあるんですけど、一番の理由は、自分が主役になれるからです」と。ここで会場では笑いが起こるのだが、この後の展開が凄い。「モーニング娘。になったからには一番になってみたかった」と語る道重さゆみは、それでもどの時代にも自分には上がいて、何の分野でも一番になれなかったと切々と語りかける。勿論ファンは、そんなことはないと知っているのだが、道重さゆみのプロ意識も理解しているからこそ、ただ黙って彼女の言葉を待つ。そして彼女は言う。「でも、地元コンサートの日だけは一番になれました。みなさんが、私を一番にしてくれました」と。モーニング娘。史上最高のリーダーと謳われる彼女の嘘偽りない気持ちと、ファンに対する感謝の言葉。今後永遠に語り継がれる名言を、道重さゆみはまたも残してくれたのだった。

    コンサートが終わり、ステージ裏に戻ったメンバーたちの耳に聞こえるのは、ファンからの「さゆみん最高!」コールだ。決して鳴り止むことのない精一杯の大歓声は、彼女たちの耳に届いていた。道重さゆみはもちろん、9期、10期、11期、そして12期メンバーとなる尾形春水、野中美希、牧野真莉愛、羽賀朱音も、そのコールを聞いていた。私たちのリーダーはこんなにすごいんだと、彼女たちはきっと感じていたことだろう。しかしその表情に、偉大なリーダーを失うことの怖さなどは微塵も無い。今度は私たちの番だと決意する彼女たちの姿は、尊く、また誇らしい。

    【その5】 07分03秒~

    最後に、この場面を挙げておきたい。コンサート直前、カメラに向かって道重さゆみは笑顔で言う。「よしっ! 今日もかわいい!」と。モーニング娘。として最後となるツアー。道重さゆみは、どこまでも、道重さゆみだった。


    <結論>
    今回、Blu-rayの特典映像についての記事となったが、もちろん本編に収録されている横浜アリーナでのコンサートは既報の通り、モーニング娘。史上というか、エンタテイメント史上に残るほどの驚きの公演である。トラブルが起こりながらも人間はこれほどの奇跡を努力で起こせるのだという、まさにモーニング娘。の精神が存分に輝いたコンサートだ。音や映像も完璧なものとなっているため、何はなくとも一家に一枚置いておいて確実に損はない作品。どうか一人でも多くの方に手にとっていただきたい次第である。

    文・相沢直

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