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【アカデミー賞】今年の作品賞ノミネート7作品をたった4分で予習できる動画が話題
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【アカデミー賞】今年の作品賞ノミネート7作品をたった4分で予習できる動画が話題

2015-02-15 17:30
    Filed under: 国際, 映画

    現地時間2月22日に開催される「第87回アカデミー賞」を目前に控え、今回の作品賞ノミネート7作品を4分間でざっと振り返る動画が登場した。


    様々な映画ネタ動画を投稿している<digg>が制作した動画「今年の最優秀作品候補を4分以下で!」のトップバッターは、『セッション(原題:Whiplash)』だ。

    昨年の第30回サンダンス映画祭でグランプリ&観客賞を受賞した『セッション』は、ジャズドラマー志望の青年がスパルタ教師にこっぴどくイジメられる姿を描いた作品。サム・ライミ版『スパイダーマン』でのタブロイド紙の編集長役などで知られるJ・K・シモンズが演じる暴力教師フレッチャーと、リブート版『ファンタスティック・フォー』の主演に抜擢された期待の若手マイルズ・テラーが演じる生徒ニーマンの関係は、まるで『フルメタル・ジャケット』のようだとか。日本公開は4月17日。

    意外にも映画化されるのは初めてというマーティン・ルーサー・キング牧師の物語『Selma(原題)』は、アメリカ公民権運動真っ最中の1965年にアラバマ州セルマで起こった"血の日曜日事件"を描いた歴史ドラマ。近年大作への出演が目立つデビッド・オイェロウォがキング牧師、トム・ウィルキンソンが大統領、ティム・ロスがアラバマ州知事を演じる。他にもキューバ・グッディング・Jr.やコモンらイイ顔の黒人俳優、そしてプロデューサーも兼ねた人気司会者オプラ・ウィンフリーらが脇を固め、ブラピの会社<プランB>が製作を務める。監督はドキュメンタリー作品で注目を集めたヒップホップ畑出身のエバ・デュバーネイ。日本公開は年内予定。

    続いては、人気絶頂のベネディクト・カンバーバッチが悲運の数学者アラン・チューリングを演じた『イミテーション・ゲーム』。人付き合いが苦手だったチューリングを、稀代のコミュ障俳優カンバーバッチが魅力たっぷりに演じる。現在のコンピューターの始祖でもある超天才ながら、同性愛で逮捕されるなど時代に翻弄され続け41歳で亡くなったチューリングは近年、名誉回復のため政府から正式に謝罪されていたりする偉人だ。日本公開は3月13日。

    奇才ウェス・アンダーソン監督の最新作『グランド・ブダペスト・ホテル』は、レイフ・ファインズ、エイドリアン・ブロディ、ウィレム・デフォー、ジェフ・ゴールドブラム、ハーベイ・カイテル、ジュード・ロウ、ビル・マーレイ、エドワード・ノートンなどの濃いオッサンたち...もとい超豪華キャストでも話題だ。アンニュイな表情のオッサンをこれだけ集めておきながら、完全にアンダーソン・カラーに仕上げているから素晴らしい。

    米軍史上もっとも多くの敵を殺害したスナイパー、クリス・カイルの半生を描く『アメリカン・スナイパー』は決して英雄映画ではない。帰還兵が抱えるPTSDなどヘビーな悩みと悲しすぎる結末は、観る者の心にずっしりとのしかかってくる。実話ベースという点は共通している前作『ジャージー・ボーイズ』に希薄だったイーストウッド節が復活し、今作ではハードなストーリーの中に対決モノのケレンなどもしっかり盛り込まれている。なお、非常に印象的な"無音のエンドロール"は、退役後にNPO法人を立ち上げ多くの兵士の心のケアに時間を費やしたクリスへの感謝と追悼の意を表しているという。

    出演者たちが実際に年齢を重ねる『サンセット』&『ミッドナイト』のビフォアシリーズで知られるリチャード・リンクレイター監督が、6歳の少年が18歳に成長するまでのストーリーを実際に12年かけて撮影した『6才のボクが、大人になるまで。』も日本で話題になった作品。主人公メイソンを演じるエラー・コルトレーン、母親役のパトリシア・アークエット、父親役のイーサン・ホーク、姉役のローレライ・リンクレーターが12年という年月をかけて演じ続けた、気が遠くなるような奇跡の映画だ。

    車イスの天才科学者スティーブン・ホーキング博士の半生を描く『博士と彼女のセオリー』も、実在(しかも存命)の人物の映画化作品。ホーキング博士は、ALS(筋萎縮性側索硬化症)という難病を抱えながらも様々な研究により現代宇宙論に多大な影響を与えている人物だ。我々一般人にはどんな脳の仕組みなのか理解し難いレベルの天才だが、博士を支え続けた妻ジェーンとのラブストーリーも描かれるという。なお、主演のエディ・レッドメインは同作でゴールデン・グローブ主演男優賞を獲得している。日本公開は3月13日。

    そして最後は、重~い人間ドラマ作品に定評のあるアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督が手がけるダークなコメディ『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』だ。同作でマイケル・キートンは"過去にスーパーヒーローを演じた落ち目の役者"というセルフパロディのような役に挑戦している。なお(キートン演じるリーガンが過去に演じたヒーロー)"バードマン"が実体化して現れるのだが、これは同作にも出演しているエマ・ストーンがヒロインを演じた日本未公開の秀作『Paper Man』(2009年)の設定にちょっと似ている。日本公開は4月10日。

    【動画】https://www.youtube.com/watch?v=uytjqjX95fI


    【参照リンク】
    ・This Year's Best Picture Nominees, In Under 4 Minutes
    https://www.youtube.com/watch?v=uytjqjX95fI

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