煮えたぎる油の中で瞑想する仏教僧の動画がYouTubeで公開され、じわじわと話題を集めている。
油らしき液体がなみなみと注がれ、大きな釜の中で一心不乱に祈りをささげる仏教僧。釜の下では火が燃え盛り、薬草を浮かべた油もかなりの高温となっているはずだが、僧は意に介さない。むしろ、煙の方向が気に障るようだ。
https://www.youtube.com/watch?v=wZznHkjL34I
まるで「男塾名物 油風呂!」のような映像だが、タイ・バンコクのチュラーロンコーン大学で科学を教えるJessada Denduangboripant氏によると、油が"沸騰している"という確証はないと断言。「僧が漬かっている油の温度を測るしか、証明する手立てはありません。油が沸騰しているようには見えませんし、釜も奇妙な構造です。もしかしたら二重構造で、熱を遮断しているのかもしれません」とも。
実はDenduangboripant氏、2012年にある実験をしていた。それは入れ物にまず「水」を注ぎ、そのあとに「油」を入れるというもの。熱を加えるにつれて、水は熱を吸収し温度が高くなっていくが、油は絶対に沸騰しないそうだ。
こちらが検証動画。全編タイ語だが、2分35秒あたりからの動画では、Denduangboripant氏の主張がなんとなく理解できるかもしれない。水が沸騰したらしいビーカーに、男性がおそるおそる指を入れているが、「大丈夫だよ~」といった感じなのが印象的だ。
https://www.youtube.com/watch?v=JlDE5uN5e10#t=167
【参照リンク】
・http://www.odditycentral.com/news/trick-or-truth-thai-monk-meditates-in-pot-of-boiling-oil-over-an-open-flame.html#more-44653
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