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Filed under: 芸能, カルチャー, 本
仕事をしているとどうしても苦手なことがでてくることがあります。
それを克服するのはなかなかできることではありません。
萩本欽一はコメディアンになるために東洋劇場に入団しましたが、そこでどうしても踊りが苦手でなかなか上達しませんでした。
「坊やはね、リズム感がないの。ふつうは二、三週間すれば踊れるんだけど、坊やは本当に才能がないねえ」
などと踊り子たちにも言われてしまい、ひどく落ち込んだそうです。自分には才能がない、この仕事自体に才能がないのではないかと思い悩み辞めてしまおうとまで思ったそうです。しかし、この踊り子さんの言葉にヒントが隠されていました。
自分に何が足りないか、何が悪かったのかわかったのです。それが「リズム感」でした。
それならリズム感をつければいいんんだ、と欽ちゃんは思ったのです。そこで欽ちゃんはドラムの楽譜を買ってきて、ドラムの練習を始めたのです。いつしか楽団のバンマスにもほめられるくらいになったそうです。すると、ドラムの上達とともに、踊りが上達していったのです。
欽ちゃんは『欽言力』の中でこう語っています。
「自分にできないことがあったら、それより一歩下がったところから練習すればいい」と。
できないことがあれば、できないことを練習するのではなく、自分の欠点を見極め、その要因になっているところから克服する。それは一見遠回りかもしれませんが、苦手なものを克服する近道なのです。
文・てれびのスキマ
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