いまをときめく人気者であるDJ KOO。独特のキャラクターでメディアに引っ張りだこの彼が、なんとモーニング娘。'15の握手会に参加していたという驚きのニュースが飛び込んできた。とは言えこれは、フジテレビ系の音楽番組『魁!音楽の時間』(4月26日深夜放送)でのお話。最新シングル『青春小僧が泣いている/夕暮れは雨上がり/イマココカラ』のリリース記念で行われた個別握手会にリポーターとして参加していたわけだが、普段は表に出ない握手会の現場とは、果たしてどのようなものなのだろうか?
誰もが緊張するはじめての握手会。一説によればその緊張の度合いは、男性が交際相手の父親に入籍を申し入れる際とほぼ同じ程度だと言われている。数々のフロアを熱狂させてきたDJ KOOだが、ひとたび握手会の現場に足を踏み入れれば一人の人間。不安と緊張と戦いながらではあったが、無事に推しメンとの握手に成功したようだ。
それではもし握手会に参加することになったら、人は一体何に気をつければ良いのだろうか? 『魁!音楽の時間』でのDJ KOOのレポートから学べる7つのコトを、ここでは紹介しよう。はじめての握手会に参加するときは、是非参考にしていただきたい。
(1)DJ KOOの推しは鞘師里保
個別握手会では各メンバーと握手が出来るブースが分かれているため、自分が誰推しかをあらかじめ決めておく必要がある。やはり『EZ DO DANCE!』が持ちネタのDJ KOOだけあってか、推しはダンスに定評のあるメンバーの鞘師里保に決めたようだ。あるいは刺激的なDJプレイをするDJ KOOだけに、鞘師里保のサイダー好きという点に惹かれたという可能性もある。TRFのRはこの日、RIHORIHOのRになったと言っても過言ではないだろう。
(2)DJ KOOに鈴木香音ファンは優しく接してくれる
はじめての握手会だけあって、その場にいたファンから情報を入手したDJ KOO。CDを購入して事前に握手参加券を入手しなくてはならないと教えてくれたのは、緑色のTシャツを来た鈴木香音のファンであった。これはつまり、鈴木香音のファンは心が優しいという事実を証明している。握手会で困ったことがあったら、まずは緑色のTシャツを探してみるというのも一つの手かもしれない。
(3)DJ KOOでもブース内はアクセサリー禁止
現在の個別握手会では、ブース内はアクセサリー禁止であり、いかにDJ KOOであれネックレスやブレスレット、そして指輪も外さなくてはいけない。これは安全面を考えて出来たルールではあるが、握手という神聖な儀式を前にして全ての装飾物を外して生身の個人になる、という宗教的な意味合いも込められている。握手会においては、ヲタTとケミカルジーンズが正装だというマナーは覚えておこう。
(4)DJ KOOの緊張をモーニング娘。'15のファンはほぐしてくれる
アクセサリーを外すのに戸惑うDJ KOO。後ろに並んでいるファンを待たせる結果になったわけだが、こういうアクシデントを楽しんでしまうのがモーニング娘。'15、というかハロー!プロジェクトのファンの特徴である。「フー!」と声をかけ「頑張ってください!」と応援までする始末。こういった人間味溢れる優しさに出会えるというのも、握手会という現場の良さだと言えるだろう。
(5)DJ KOOでもはがされる
いよいよ鞘師里保との握手になるが、やはりいかにDJ KOOとはいえモジモジしてしまう。だが時間は待ってくれない。「お時間です、ありがとうございました」と冷静にはがすプロはがしストの手によって、DJ KOOははがされてしまった。どれだけ有名人であっても、あるいは地位や権力があっても、握手会でははがされる。人間は平等であり、その上下はない。そんな哲学的な真理をもまた、握手会は教えてくれるのであった。
(6)DJ KOOも握手の直後は興奮する
握手の直後「いかがでした?」とスタッフから尋ねられたDJ KOOは「あの......握手できました」という言葉しか残せない。しばらく時間を置いてから「興奮さめやらぬ......。興奮のコウは、DJ KOOのコウ」と微妙なコメントを残すのが精一杯であった。観客を興奮させるのが仕事のDJであっても興奮してしまうのが握手という行為である。心臓をどれだけスクラッチされても大丈夫なように、心と体の準備だけはしておきたいものだ。
(7)DJ KOOも握手の際には会話の記憶が飛ぶ
握手会の後、メンバーたちへのインタビューを敢行したDJ KOO。「鞘師里保とどんな話したんですか?」とぐいぐい来る生田衣梨奈に対してDJ KOOは「......EZ DO DANCE!」としか返すことが出来なかった。握手会経験者なら誰でも分かるが、握手をしている際の会話の記憶は基本的に飛ぶ。そこにはおそらく宇宙的な何かしらのパワーがはたらいているのだ。そして人はまた、握手会の列に並ぶ。永遠に始まり続ける始まりが、握手会という現場には確かに存在しているのである。
<結論>
なおこのDJ KOOのVTRからスタジオに降りた際、指原莉乃さんは誰と握手をしたいか尋ねられ「これだけは言わせてください。Berryz工房にもう一度会いたいです」と回答。何というか、その、ありがとうございます。
https://youtu.be/aI3mT0NoXdQ
文・相沢直
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