Filed under: カルチャー, 音楽, 映画


今や世界中を席巻しているBABYMATELムーブメント。メタルとアイドルという、ベクトルが違いすぎる2つが融合した彼女たちが登場した時に食いついたアイドルファンは良しとして、葛藤の中、支持、不支持の決断を迫られたのがメタルファンだ。BABYMETALをメタルの変化として捉えたベビメタ信者と、今までの純然たるメタルを愛するメタルエリートの間の対立を描いた超ウソ字幕映像が「あまりにも本質をついている」と話題になっている。

https://youtu.be/em0ieKJAJ2o


「BABYMETALはメタルじゃねえ」と主張する典型的なメタルエリートと、ムーブメントの熱気を感じ寝返ったベビメタ信者の争い。

エリートたちは「BABYMETALのせいでメタルは死んだ」と嘆き、信者たちは「そんなのは言いがかりだ メタルはすでに死んでいた」と反論。
メタルエリートがBABYMETALが非メタルであるという根拠は「演奏しない」ということだが、ベビメタ信者は「バックバンドがちゃんと演奏しているだろ」「アイドルが歌とダンス バックでメタル演奏 メタルは変わったんだ」。

さらにはマーケティングにも言及する。メタルエリートは「あれはステルスマーケティングだ」と非難すると、一方のベビメタ信者は鼻で笑いながら「でたステマ厨www 売れたのはネットとライブの口コミだ」と一刀両断。

エリート「メタルを金儲けに使っている」、信者「メタルなんて儲からねーだろ 80年代じゃないんだ」、信者「メタルハマーは彼女たちを"艶のあるモンスター"と呼んだ、お前はBU●●N!信者だっけ?」と挑発、これは完全に今の日本のメタラーの縮図である。

観客を「あんなものはサクラだ」とキレるエリートに、「さくら学院かな?」とピンポイントで出てくるセリフもイキだが、最後はみんな取り込まれてしまうオチまで付いている。

この手のつまらない論争は、様々なジャンルでも繰り広げられてきたことだが、「本物・偽者」という入り口から商業的な立ち位置まで、まさにメタルファンの間でのあるあるをまとめたような会話。デタラメすぎるが話としては本当に良く出来ている。

Permalink

 | Email this | Comments

RSS情報:http://news.aol.jp/2015/05/22/babymetal/