人間にとって厄介者扱いされることの多いネズミ。だが最近ではその驚くべき能力で人間の強い味方として活躍している。
地雷を感知するアフリカオニネズミ
https://www.youtube.com/watch?v=UE94Sxp6mY8
地雷は農地などの有効活用を妨げるだけでなく、毎年約3,000人以上の犠牲者を出す(その半数近くは子供)。さらなる悲劇を防ぐため、「地雷があったら地面を掘る」よう訓練された"ヒーローラット"こと、アフリカオニネズミを使った地雷除去作業が行なわれている。ネズミたちは地雷に含まれる"トリニトロトルエン(火薬に使われる化学物質)"をかぎ分けるのだ。
これにより、アフリカのモザンビークではこれまで1万3,000個もの地雷が撤去され、1,100万平方メートルもの土地が安全に。ベルギーのNGO<APOPO>の設立者Bart Weetjens氏は子供の頃にネズミを飼った経験から、ネズミが「訓練しやすく、社交的で、知能の高い動物」だと考え、ネズミを使った地雷撤去を思いついたそうだ。
https://www.youtube.com/watch?t=20&v=jrp2UgbYJn4
こちらの映像では、結核菌を検知できるよう訓練する"ネズミの学校"が登場。トレーニングされたネズミは人間の痰から"結核のにおい"をかぎ分けるそうだ。<APOPO>によると、ネズミたちはこれまで、従来の検査で陰性と判断されてきた結核を7,000件も感知したという。
アフリカでは毎年、結核で約数十万人もの人が命を落としているそうだが、ネズミたちの活躍は新たな感染や早期治療につながっているはずだ。
【参照リンク】
・http://www.odditycentral.com/
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